[新潟記念攻略ポイント]
トニービン内包馬とロベルト系に注目したい新潟記念。
新潟記念は、トニービンの歴史と言っていいくらい、古い例まで遡ってこのレースと非常に相性が良いことが分かるトニービンの血。
上記表にあるアドマイヤベガ産駒の人気薄が毎年馬券になったという事実も衝撃的ですが、さらに古い例に遡れば07年2人気1着ユメノシルシ(母父トニービン)、06年4人気2着サンレイジャスパー(父ミスズシャルダン)、03年3人気1着ダービーレグノ(父トニービン)、02年2人気1着トーワトレジャー(父トニービン)などなど、かつてはほとんど毎年のように馬券に絡む活躍を見せていました。
ローカル重賞に強いトニービン、その持ち味を如何なく発揮している印象。しばらく低迷していた時期もありましたが、一昨年、カフジプリンスが二桁人気で馬券になって再び存在感を発揮。昨年は(グレイソヴリン系内包馬はいましたが)該当馬が不在でした。
一方、そのトニービンを脅かす存在として注目度を増しているのが、ロベルト系。
ここ3年、連続して穴馬を馬券圏内に送り込んでいるロベルト系保持馬。開催最終盤に行われるということもあり、荒れ馬場に対する適性が問われることも少なくないレース。そこで、ロベルト系特有の馬力が活きるという構図です。
というわけで、今年の新潟記念もトニービンとロベルト系に注目。候補馬は……
④フランツ
(母父ブライアンズタイム)
⑧クリンチャー
(母父ブライアンズタイム)
⑨レイエンダ
(母父シンボリクリスエス)
⑮ブラックスピネル
(父タニノギムレット)
⑰ゴールドサーベラス
(父スクリーンヒーロー)
④フランツは、母父にロベルト系ブライアンズタイムを持ち、母母父にトニービン。このレースと相性の良い血統を2本持っている馬。
前走快勝は額面以上に価値の高い一戦。当時の東京芝は徹底内有利のトラックバイアスで、外差し馬は軒並み差し遅れていたわけですが、その状況下で大外一気を決めた内容は、額面以上に強い内容でした(しかも、2、3着馬は内前有利のバイアスを活かした馬たち)。あの一戦は本格化の証明。今なら重賞でも十分通用すると見ています。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。