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競馬予想

柏木集保の週末重賞ストラテジー

2019年09月07日(土)更新

【セントウルS】快調教が実戦に結び付く米国王者の血

今年のセントウルSは、GⅠスプリンターズSを目標にする1200mのGⅡ別定戦とすると、レース後に評価一変の可能性はあるものの、人気の58㎏ミスターメロディは芝1200m1戦1勝だけ。タワーオブロンドンは芝1200m【0−1−1−0】。6歳牝馬ダイメイプリンセスも、勝った1200m重賞は1.08.2秒の前回の北九州記念が初めて。本番のGⅠは好メンバーが揃うが、このレースのランクは必ずしも高くないという見方がある。強気に先手を主張する快速馬も少ない。

伏兵マテラスカイを買いたい。一本調子でもろいのが死角だが、父スペイツタウンの秘めるセクレタリアトの「3×4」が関係するのか、快調教が実戦に結びつく傾向がある。ツボにはまると激走するタイプ。

米チャンピオンスプリンターのスペイツタウン(全10勝がダート7F以下)は、ダート巧者の産駒が多いが、輸入馬モズスーパーフレア(今春のオーシャンSの勝ち馬)は、1.07.0〜1秒での3勝を含み、全6勝が芝1200m。猛調教を生かし、17年のNHKマイルCを1.32.5秒で2着(13番人気)したリエノテソーロもスペイツタウン産駒。芝がダメという父系ではない。

マテラスカイの母方の競走成績は欧州の芝に集中し、祖母の半兄バーリ(父リヴァーマン)はマイルの英GⅠ2勝。種牡馬として凱旋門賞馬サキーなどを送った。08年の函館2歳Sを制し、11年の京成杯AHを1.31.9秒で快勝したフィフスペトルの母の父がバーリだった。

マテラスカイが昨年夏のプロキオンS(ダート1400m)を1.20.3秒のJRAレコードで独走した際の1200m通過は、芝と同様の1.07.5秒だった。

「京成杯AH」
3歳クリノガウディーの中京記念の1.33.6秒(上がり34.4秒)は目立たないが、行きたがる気性をみせず、朝日杯FSでアドマイヤマーズの2着した際と同様、控えて差す形が取れたのは大きな進境。ハナ差だけ及ばなかった1着グルーヴィットに、上がりは0.2秒上回っている。ハンデ戦の今回はグルーヴィットと比べ負担重量が1㎏軽いプラスもある。凡走とはいえ皐月賞2000m、スプリングS1800m(0.4秒差)のコース経験も大きな強みになる。

超高速馬場ではなくなった近年の京成杯AHは、極端にタイムが速くならないと同時に、1800m、2000m級にも対応できる総合能力が求められるケースが多い。

クリノガウディーの父スクリーンヒーロー(その父グラスワンダー)は、2008年のジャパンC制覇などの中距離タイプ。活躍産駒の適距離もゴールドアクター、モーリス、グァンチャーレ、ジェネラレウーノなど、1600m〜2400mに集中している。この馬もやがては2000m級が合う馬になりそうに思える。

スクリーンヒーローの祖母は、1987年の京王杯AH(当時)を1.32.2秒で圧勝したダイナアクトレス。最初はマイラー色が濃かったが、古馬になってジャパンCを3着してみせた。

クリノガウディーは、その母方も伝説のファミリー出身。7代母にあたる鶴藤(競走名ワイド。第一回のオークス3着馬)は、史上最強牝馬と称されるクリフジ(繁殖名年藤。父トウルヌソル。オークス、日本ダービー、菊花賞など11戦不敗)の全姉にあたる。繁栄をつづける現代の名牝系とはいえないが、牝系に古い新しいはなく、勢いがあり発展しているかどうかだけ。南関東で目下【8−2−0−8】の活躍馬4歳メテオバローズ(父シニスターミニスター)の8代母は、クリフジ(年藤)である。


柏木集保

SHUHO KASGIWAGI

日刊競馬で40年以上にも渡って看板を務める競馬界のご意見番・柏木集保が今週末の重賞レースのポイントをイチ早くレクチャー。過去データ・ラップ・血統・馬場など縦横無尽な分析でレースの核心に迫る。ここが的中馬券への最初の一歩。

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