[セントウルS攻略ポイント]
セントウルSは、前半3Fで2度の10秒台を刻む前傾ラップから、失速率の高い競馬になるのがデフォルト。
この流れにいかに対応するか、また、血統的にこういった流れに対する適性をどこに見出すかがポイントになります。
まずはストームキャット系。昨年も母父に同系統のジャイアンツコーズウェイを持ったグレイトチャーターが7人気3着。
その他、シーキングザゴールドなど全般的に米国血統の重要性が高いレースですが、中でもストームキャット系保持馬は好走例が多く、最重要血統と考えられます。
ストームキャット系に代表される米国血統は、テンの速いダート的な前傾戦に強いという特色があります。その特色が、セントウルSの前半の流れにピッタリ嵌るという構図です。
その一方、真逆のスタミナ血統を内包している馬が頻繁に好走するのもこのレースの特徴。特に、スタミナの権化と言われるネヴァーベンド系は、母父、母母父に入って好走馬を次々と送り込んでいます。昨年、一昨年とこのレースを連覇したファインニードルも、母系の底にこの血を持っていました。
ラスト1Fの失速率の高い消耗戦。ラストで踏ん張る底力が問われるところ、ネヴァーベンド系のスタミナがそれを後押しするわけです。
テンの速さに対応する米国血統(中でもストームキャット系)か、終いの失速に耐える底力を持つネヴァーベンド系か。このいずれかを持った馬を候補馬とします。
⑦タワーオブロンドン
(母父ダラカニ)
⑩モーニン
(父ヘニーヒューズ)
⑫ミスターメロディ
(父スキャットダディ)
⑬タマモブリリアン
(母父ヘネシー)
注目穴馬は⑩モーニン。父ヘニーヒューズがこのレースの最重要血統であるストームキャット系。
芝の実績はありませんが、過去には阪神Cで目を引く脚を見せており、展開ひとつで対応は可能。バリバリのダート馬であるマテラスカイが引っ張る流れが想定される今年のレース。ダートっぽさを持ったこの馬に向いたレースになると見ています。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。