過去10年の前半3Fと後半3Fの平均ラップが「33.6-34.2」。前傾戦の傾向自体は必然とはいえ、前後半のラップ落差がわずか0.6秒ならばハイペースとは言い難く、先行勢への負荷が大きいレースになる事は滅多にない。
ほぼ平坦の地点からスタートし、もっともスピードに乗りやすい2F目が既にコーナーに差し掛かっている事から極端な加速がつきづらく、3~4コーナーは緩やかな下り坂を味方に内の逃げ・先行馬が減速しないことが多い。
また、コーナーで外から差し馬がマクリ気味に差を詰めると無駄に脚を使わされ、ラストの坂で脚が上がる。内前の馬場コンディションが良好な開幕週だと、なおさら先行勢が有利な条件と言えるだろう。
過去10年の勝ち馬は全て4角で6番手以内、さらに上がり最速をマークした馬は未勝利という典型的なポジションゲームがセントウルSの本質。今年も内前を重視したい。
狙いは④イベリス。16着に敗れたNHKマイルCは、馬場のインが悪い状況をハイペースで逃げてのもの。これでは直線半ばでの失速もやむを得ない。
500万下を勝った時が今回と同じ阪神芝1200mを逃げ切り。この組み合わせなら4番枠から逃げても良いし、内のマテラスカイを行かせてもインの番手が取れる見込み。大敗からの一変に期待したい。
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(9月8日(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。