ローズSのラップ傾向は大別して2つ。短距離志向の強い逃げ馬がハイペースで引っ張っての前傾戦か、主張する馬不在で隊列が落ち着き、道中で息が入る後傾戦。正反対のラップ構成となるだけに、今年はどちらのパターンに当てはまるかを予想する必要がある。
今年は、前走で抑えが効かずに超ハイペース逃げを打ってしまった⑨ラシェーラがどの程度制御できるかがカギだが、同馬で勝利経験がある藤岡佑介騎手が鞍上ならば折り合いをつけてくるはず。また、有力どころは次に向けて折り合い重視で運ぶはずで、後傾戦をイメージするべきだろう。
今年の3歳牝馬路線でハイレベルな後傾戦となったのは桜花賞とクイーンC。この双方で高いパフォーマンスを示しており、真逆の適性が問われたオークスで外枠から終始外を回し惨敗した⑪ビーチサンバの巻き返しに期待。同じクロフネ産駒でクラシック本番に縁のなかったホエールキャプチャがスローだった11年のローズSを勝っているのも心強い。勝ち切れないタイプなので連系の軸で。
【出馬表・オッズはこちら】
(9月15日(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
「競馬成駿」はコチラ!


今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。