スタート直後に下り坂があるため、基本的には前傾色の強いラップ構成となりやすいスプリンターズS。テン3Fが32秒台に突入する事も珍しくなく、ラストに中山特有の急坂がある事も含めて、スプリント戦と言えどもスタミナと底力を要求されやすい舞台。今年も快速先行馬が複数おり、GⅠらしいハイペースの一戦が予想される。
となれば差し馬に目が行きがちだが、過去10年のスプリンターズSにおいて連対馬は全て4角10番手以内。また、上がり最速馬は連対ゼロとポジショニングの重要性が数字に表れている。GⅠレベルのフルゲートのスプリント戦となれば、大外からまとめて差すといった芸当は非常にハードルが高い。極力ロスなく立ち回って押し切る競馬が理想と言えるだろう。
今年の枠の並びは有力馬がかなり競馬をしやすいイメージ。人気でもダノンスマッシュに期待。外からセイウンコウセイとモズスーパーフレアがポジションを主張すればその後ろを楽にとれるはず。前走のキーンランドCはきつい前傾ラップを外を回して押し切る好内容で、春よりもパワーアップした模様。押し切りに期待。
【出馬表・オッズはこちら】
(9月29日(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
「競馬成駿」はコチラ!


今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。