[毎日王冠攻略ポイント]

毎日王冠は、全体的に米国血統が効果的に働くレース。中でもストームキャット系、ヴァイスリージェント系の「ダート型ノーザンダンサー系」が最有力血統。

昨年は、勝ち馬アエロリットがヴァイスリージェント系クロフネ産駒で、2着ステルヴィオがストームキャット内包種牡馬のロードカナロア産駒。17年はディープ×ストームキャットのワンツー決着など、最近の毎日王冠で最も活躍している血統が、このダート型ノーザンダンサー系です。

次に、毎日王冠というレースの性格について。かつてはスーパーGⅡと呼ばれたほど豪華メンバーが揃うことが多いこのレースですが、そこに馬券的なポイントがあって、基本的にはGⅠ馬が取りこぼすことが多く、GⅠで一歩足りない競馬を続けている馬が強敵を逆転しやすいというところがポイント。
あのスターホース・ウオッカは、このレースに08年、09年と続けて出走しいずれも2着。その敗れた相手は、ともにGⅠに何度も挑戦しながらどうしてもタイトルに手が届かなかったスーパーホーネットであり、カンパニーでした(カンパニーがGⅠを連勝するのは、このレースを勝った後)。
GⅠ馬にとっては叩き台であり、また、1800mという非根幹距離で行われることもあって、実力馬が全能力を発揮できないケースが多数。その間隙をGⅠでは微妙に足りないタイプが突くという構図です。

非根幹距離の1800という距離が大事な要素であることから、このレースでは「1800重賞実績馬」の好走が目立ちます。
理想はエプソムCや共同通信杯など、東京芝1800重賞実績のある馬ですが、その他のコースでも1800という距離で高いパフォーマンスを出した経験は重要になります。
②ギベオン
(母父ゴーストザッパー)
⑨ダノンキングリー
(母父ストームキャット)
②ギベオンは、1800重賞勝ちの実績はありませんが、毎日杯でブラストワンピースの2着ならギリギリ許容範囲内。母父ゴーストザッパーがヴァイスリージェント系で、ダート型ノーザンダンサー系保持馬というテーマをクリアするGⅠ未勝利馬。前走は出遅れが敗因。天皇賞・秋を見越している有力馬にスキがある今回が勝負所でしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。