[スワンS攻略ポイント]

スワンSは、米国血統とディープ×ノーザンダンサー系の配合が有効に働くレース。

ストームキャット、ヴァイスリージェントを筆頭に、米国性の強い血統を持った馬の好走が目立つ近年のスワンS。
芝1400は、一般的にダート寄りのパワーと持続力が重要なテーマになることが多く、このレースもその例に漏れないといったところ。
上記好走サンプルの他、17年12人気2着と大穴を開けたヒルノデイバローは、地方時代も含めてダート戦で6勝を挙げていた元・ダート馬でしたし、15年4人気3着オメガヴェンデッタも、やはりダート戦で2勝を挙げていました。
ダート的な馬力、これがスワンSで重要となるテーマのひとつ。米国血統、そして、自身にダート実績がある穴馬には要注意。
もうひとつ、血統的に顕著な特徴が、ディープ×ノーザンダンサー系という配合の好相性。

過去、このレースに出走したディープ×ノーザンダンサー系の成績は【3-2-1-4/10】勝率30.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%。単回率117%、複回率138%と、馬券的にも有効な働きを見せています。
特に、前述した米国血統、または持続力に秀でたダンチヒ系との配合がベストだと考えられます。
以上のテーマから、今年の候補馬を抽出。
③マルターズアポジー
(父ゴスホークケン)
⑧マイスタイル
(母父フォーティナイナー)
⑩モズアスコット
(母父ヘネシー)
⑪イエローマリンバ
(ディープ×ストームC)
⑯モーニン
(父ヘニーヒューズ)
⑱セイウンコウセイ
(母父カポウティ)
⑪イエローマリンバは、母父にこのレースと相性の良い米国血統のストームキャットを持ち、同時にディープ×ノーザンダンサー系という好相性配合でもある馬。
1200mに良績が集中している馬で、今回は久々の1400出走が鍵。ただ、この馬はハナ切りが好走のための絶対条件の馬で、OP、重賞レベルの1200になると、自分の形に持ち込むために相当な無理を強いられることがハッキリしています。ならば、1ハロン延長の方がかえってレースがしやすくなる可能性も考えられます。
血統的にはこのレースにマッチしているので、今回は距離延長で新味を見せる方に期待してみたいと思います。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。