[アルゼンチン共和国杯攻略ポイント]
年に2回だけ行われる、超特殊条件の東京芝2500重賞。当然、求められる適性も特殊なものとなり、その特殊な適性を見抜くことが、穴馬を捕獲するための必須ポイント。
過去の好走馬から浮かび上がる、このレースに対する適性の有無を判断する材料が以下の2つ。
・3000超の重賞で好走実績がある
・条件戦で勝ったり負けたりしている馬
芝2400とたったの100mしか違わないにも関わらず、この条件はスタミナの要求値が格段に跳ね上がります。その結果として求められるのは、3000m超の長距離GⅠに近いスタミナ能力。
菊花賞や天皇賞・春はもちろん、阪神大賞典やステイヤーズSなど、実際に3000超の重賞競走で好走した実績は大きな武器になります。
格下馬の好走が多いのも、このアルゼンチン共和国杯というレースの特徴。昨年も、勝ち馬ムイトオブリガードのみならず、11人気3着と大穴を開けたマコトガラハッドも、やはり前走条件戦からの臨戦馬でした。
条件戦を勝ちあぐねているような馬は、一般的な(頻繁にレースが行われる)条件に対する適性で劣っていることが多い。もちろん、箸にも棒にも掛からない凡走続きでは、根本的な能力が欠けていると言わざるを得ませんが、常にそれなりの着順を拾い、時には勝ち切ることもあるような馬は、能力が足りないのではなく、持っている適性が特殊過ぎてそれを発揮できる条件がなかなか揃わないという可能性も考えられます。
そして、そんな馬が眠らせている適性を発揮できる舞台、それが特殊条件の芝2500重賞ということ。格下だからと言って簡単に侮ることはできないのです。
長距離重賞好走馬または前走条件戦からの参戦馬から狙い馬を探したいアルゼンチン共和国杯。
①アフリカンゴールド
(前走3勝クラス1着)
⑥ポポカテペトル
(菊花賞3着)
⑩トラストケンシン
(前走3勝クラス2着)
⑫オジュウチョウサン
(前走3勝クラス10着)
⑥ポポカテペトルは、菊花賞3着で長距離重賞好走実績というテーマを満たす存在。
過去2回、東京芝2500で行われる目黒記念に出走し結果を出せていませんが、18年は16頭立て16番枠という不運な外枠が祟っての(0.2秒差4着)、19年は9ヵ月ぶりの長期休養明けと、ともに情状酌量の余地がある競馬でした。距離不足だった前走も度外視可能。
溜めても一切切れない代わりに、持続力とスタミナに秀でた馬ばかり輩出するミスパスカリ母系にとって、こういった特殊条件は間違いなくパフォーマンスを上げられる舞台。忘れられた菊花賞3着馬、人気落ちの今回が絶好の狙い目です。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。