[京阪杯攻略ポイント]
連続開催最終週、ましてや冬場ということもあって、馬場レベルは低くなりがち。その影響から、このレースはスプリント戦でありながらスピードの要求値が比較的低く、逆にタフな馬場設定に耐えうる底力やスタミナが求められます。
そうなると、必然的に優位性が強まる欧州血統。
昨年、二桁人気で馬券になったナインテイルズ、ダイアナヘイローはともにサドラーズウェルズ系ローエングリン、ダンシングブレーヴの後継機であるキングヘイローを父に持っていました。
その他、上記表に掲載したように、人気薄で馬券になった馬の大半が欧州GⅠ勝ちの実績を持つ血統を持っていたという事実。
少し方向性がブレるので表には掲載しませんでしたが、16年、17年と連覇したネロの父ヨハネスブルグも、ストームキャット系ではありますが、自身はアイルランド、フランス、イギリスでGⅠを勝っていました。
今年の京都開催も、内ラチ沿いがだいぶ荒れて時計も標準から少し掛かるくらいの馬場設定。さらに雨が降る予報も出ており、馬場レベルは低下傾向。例年通り、欧州血統の重厚さとスタミナが活きることになりそうです。
欧州血統保持馬というテーマで候補馬を抽出。
⑥ライトオンキュー
(父シャマーダル)
⑦カラクレナイ
(父ローエングリン)
⑬リナーテ
(母父オーペン)
⑮エイシンデネブ
(母父ハイシャパラル)
⑥ライトオンキューは、父シャマーダルがフランス、イギリスでGⅠを4勝した欧州性の強いストームキャット系。また、母父レイヴンズパスもイギリスでGⅠ勝ちがあります。
当時の外枠優勢のバイアスに引っ張られたところがあったとはいえ、キーンランドCで4着と重賞でもやれるメドは立っています。そのキーンランドCは、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンとGⅠ級のスプリンターが顔を揃えていたハイレベルの一戦。当時クビだけ先着されたリナーテとの斤量差も詰まりますから、ここは逆転、戴冠のチャンス十分でしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。