[チャンピオンズC攻略ポイント]
フェブラリーSと並び、国内ダート路線の頂点を決めるチャンピオンズS。
しかし、血統傾向的にはフェブラリーSとは似て非なるもの。ボールドルーラー系を筆頭に米国血統の支配率が高いフェブラリーSに対して、こちらは「和製血統」が優勢。
現在と同じ中京ダ1800で施行されるようになった14年以降、このレースで3着内に入った15頭のうち、12頭の父が「現役生活を日本で過ごした馬」だったという事実。
残る3頭中、2回は日本でもお馴染みのフレンチデピュティ産駒サウンドトゥルーですから、これも準・和製血統とすれば、例外は15年2着ノンコノユメ(父トワイニング)のみ。
父ボールドルーラー系の出走自体がフェブラリーSと比べて段違いに少ないということも合わせて考えれば、チャンピオンズSというレースが純粋な日本のダート戦に対する適性を問うレースだという方向性が浮かび上がります。
まずは「現役生活を日本で過ごした馬を父に持つ馬」という大きな括りで出走馬にフルイを掛ける作戦は、単純ながら意外に有効と言えるでしょう。
そこからさらに候補馬を限定するなら、最も相性の良い系統であるヴァイスリージェント系を重視する方針で。
昨年は、アンジュデジールの9人気4着が最高着順で結果を出すことはできませんでしたが、それでも紅一点ながら強力メンバー相手にゴール寸前まで粘る好内容。改めてこのレースにおけるヴァイスリージェント系の存在感を示す結果だったと見ています。
特に、父か母父に保持している馬と、母系に内包している馬の好走が多いという点も特徴です。
父和風血統であり、かつ、ヴァイスリージェント系保持・母系内包に注目したいチャンピオンズC。
⑨サトノティターン
(母父デピュティミニスター)
⑪ゴールドドリーム
(母父フレンチデピュティ)
⑨サトノティターンは、父シンボリクリスエス、母父デピュティミニスターということで、両方の血統テーマを同時に満たす存在。
左回りのダート戦に限れば【5-1-0-1】の典型的サウスポー。マーチSを勝ってはいますが、初めての左回りダート重賞ならさらなるパフォーマンスアップが期待できます。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。