[朝日杯フューチュリティS攻略ポイント]
トリッキーな中山芝1600から、外回りの阪神マイルに舞台が替わった朝日杯FS。イメージ的にはスタミナの要求値が高まったと感じるところですが、実は、スピードの重要性が高いというのがその本質。
血統面を見ても、スピード血統を持った馬が穴を開けています。
昨年2着クリノガウディーの母父ディアブロは、現役時代、米国のダ1200戦線で走っていた馬。16年の勝ち馬サトノアレスは、母父にデインヒル。スピードの持続性能に優れたダンチヒ系の代表種牡馬であり、自身、現役時代にスプリントCという欧州スプリントGⅠを勝った馬でした。同年2着モンドキャンノの母父は、ご存知、日本のスプリント界を牛耳るサクラバクシンオー。
馬キャラ的にも、短距離実績馬が意外にバカにできません。上記の通り、マイル戦の出走経験がない馬の好走は少なくありません。また、14年2着アルマワイオリ、16年3着ボンセルヴィーソは、マイル以上の距離に出走経験はあったものの、勝ち鞍はありませんでした。
17年3着タワーオブロンドンにいたっては、古馬になってからスプリント路線に転向。今年のスプリンターズSを制したスピードタイプでした。
先週の阪神ジュベナイルFを見ても、今の阪神は内前有利の傾向が残っており、どちらかと言えばスピードの要求値が高い。この傾向も加味すれば、今年の朝日杯フューチュリティSは、むしろ例年以上にスピードの重要性が高まる可能性もあると見ています。
血統的にスピード要素の強い馬。または、1400のOP特別勝ち以上の実績がある馬を候補馬として抽出。
②ビアンフェ
(母父サクラバクシンオー)
⑧タイセイビジョン
(京王杯SC勝ち)
⑬プリンスリターン
(ききょうS勝ち)
⑮メイショウチタン
(母父マイネルラヴ)
⑯ラウダシオン
(もみじS勝ち)
②ビアンフェは、母父にサクラバクシンオーを持って血統テーマをクリアする存在。
左回り、主場開催、長距離輸送と初物尽くしだった前走は、プラス24キロの馬体増も含めて叩き台と見るのが正解。よほど馬場が外差しに振れない限り、先週に続くアッと驚く逃走劇が嵌る可能性十分でしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。