[阪神カップ攻略ポイント]

阪神Cといえば、リピーター性の極めて強いレース。

06年に同レースが施行されるようになって13回が経過した時点で、既に6頭のリピーターが誕生しているこのレース。芝1400mという巧者が生まれやすい条件であり、これも納得の傾向。まずは過去にこのレースで好走した経験のある馬は無条件に評価を上げるべき。
リピーターレースの本質は、特殊な適性が求められるということ。特殊な適性が求められるからこそ、その特殊な適性を持った馬が(近走成績を問わずに)何度も好走するという構図。
そんな特殊な適性を求めるレースだからこそ、血統面でも偏りが生じるのはある意味で必然というもの。

まずはセントサイモン系。スピードが全くない代わりに、底力だけはあるオールド血統。リボーを筆頭にかつてはGⅠの穴血統として名を馳せたこの系統は、頻繁に阪神カップの好走馬の血統表に登場します。

そのセントサイモン絡みで最も分かりやすいのが、セントサイモン系サンデーであるフジキセキ。
このレース連覇を果たしたキンシャサノキセキに始まり、そのキンシャサノキセキ産駒や母系の底に入って、このレースで存在感を見せ付けています。
過去13回で5頭の勝ち馬がフジキセキの血を保持もしくは内包。昨年、このレースを11人気で制したダイアナヘイローも、母母父にフジキセキを内包していました。
リピーター、セントサイモン、その後継機としての地位を確固たるものとしているフジキセキ一族。これが阪神カップを攻略する上で欠かせない候補馬抽出ポイントになります。
⑨シュウジ
(父キンシャサノキセキ、16年1着)
⑬グランドボヌール
(母父フジキセキ)
⑰スマートオーディン
(父ダノンシャンティ)
⑰スマートオーディンは、父ダノンシャンティがフジキセキの後継種牡馬ということで血統テーマをクリアする存在。
同コースで行われた阪急杯の勝ち馬でありながら、その後の連敗で人気を落としていたものの、特殊適性を武器に同コースで再びパフォーマンスを跳ね上げるというパターンは、昨年の勝ち馬ダイアナヘイローと同じ。その阪急杯で見せた豪脚再び、そのシーンを狙い撃ちます。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。