[きさらぎ賞攻略ポイント]
きさらぎ賞は、底力があまり必要なく、スピードと瞬発力の要求値が高いレース。
昨年の勝ち馬ダノンチェイサーは、母父がロックオブジブラルタル。現役時代、1400~1600の欧州GⅠを席巻した名マイラーでした。
18年は母父フォーティナイナー系がワンツーを決め、17年もやはりフォーティナイナー系コロナドズクエストを母父に持ったアメリカズカップと、ダンチヒ系リダウツチョイスを母父に持ったサトノアーサーで決着。
16年の勝ち馬サトノダイヤモンドの母父オーペンは、フランスのスプリントGⅠを制した馬。2着レプランシュの母父も、現役時代に欧州スプリントGⅠを制したファスリエフでした。
短距離型のミスプロやダンチヒ系を中心に、スピードタイプの母系を持った馬が頻繁に好走するのが、きさらぎ賞というレースの特徴。
底力型よりも、やや貧弱にも映る一本調子なスピード血統が狙い目になります。
そもそも、きさらぎ賞は、毎年、「近2走以内に33秒台以下の上がりを使っている」馬が好走するレース。
昨年は上位2頭が当て嵌まったテーマ。その他の年を見ても、これに該当する馬が上位に顔を出すケースが非常に多いことが分かります。
実際、このきさらぎ賞自体が、少頭数の上がり比べになりやすいレース。上がりが掛かるタフな馬場や前傾ラップの消耗戦ではなく、軽い馬場や後傾の上がり比べを経験していることの方が強みになるということです。
スピード型の母系を持った、近2走以内に33秒台以下の上がりを使った経験のある馬が候補馬。
③トゥルーヴィル
⑦ストーンリッジ
⑧アルジャンナ
今年はこの3頭が候補馬になります。
③トゥルーヴィルは、母父ファスリエフで血統テーマをクリアする存在。前走で上がり33.9秒の脚を使っており、馬キャラ的にもきさらぎ賞の好走パターンに合致。
兄レプランシュも、デビュー戦から高速上がりを連発した切れ者で、16年のこのレース2着馬。ここは兄同様のパフォーマンスを期待できる一戦。上手くいけば兄以上の結果を出しても不思議ありません。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。