中山記念は、ダート的馬力血統の重要性が高く、また、強いリピーター性が特徴のレース。
まずは血統面。昨年は2着ラッキーライラックが母父に米国ダートGⅠ勝ち馬のフラワーアレイを持って血統テーマをクリア。その他、ヴァイスリージェント系やストームキャットのようなダート型ノーザンダンサーを筆頭に、ダート的な馬力血統を持った馬が好走しやすいという傾向があります。
しかし、やはり中山記念といえば、その強リピーター性が最大のテーマ。
もう少し古い時代に遡れば、フジヤマケンザン(94年3着、95年1着)、ダイワテキサス(99年2着、00年1着)、アメリカンボス(00年2着、01年1着)なども、やはりこのレースにおけるリピーター。これまで、13頭が複数回馬券になっています。
中山芝1800という、非根幹距離の中でも有数の特異適性が求められる条件ということで、このコースに対する高い適性を持った馬が何度も馬券になります。昨年も前年覇者のウインブライトが5人気で勝利、改めて中山記念のリピーター性を証明してくれました。
ダート的馬力血統保持馬と、過去の中山記念好走馬から本命馬を探すべきレース。
③ダノンキングリー
(母父ストームキャット)
⑥マルターズアポジー
(18年3着)
⑦ラッキーライラック
(昨年2着)
⑧ウインブライト
(連覇中)
正直、どの馬も明らかに攻め量が不足しており、完全に叩き台といった印象は拭えません。特大のリターンに期待して⑥マルターズアポジーという奇手も一瞬考えましたが、さすがにここまでの戦績からいかにリピーターレースとはいえ、ちょっと無理筋。それなら、1周回って一番ストレートな結論が正解に近いと判断しました。今年も本命は⑧ウインブライト。
中山芝1800は、中山記念連覇も含めて4戦4勝のベストコース。適性だけなら断然の存在が3番人気程度なら、素直にその適性を信頼するのが正着ではないでしょうか。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。