[チューリップ賞攻略ポイント]

チューリップ賞は、母父ノーザンダンサー系が強いレース。

昨年は勝ち馬ダノンファンタジーは別格だったとして、人気薄で好走した2頭がともに母父ノーザンダンサー系。その他、毎年のようにこの血統傾向に該当する馬が馬券に絡んでいます。

このレースが、阪神外回りコースで施行されるようになった07年以降、母父ノーザンダンサー系の馬が1頭も馬券にならなかった年は、08年と17年の2回しかありません。
該当馬の数を見ても、過半数以上が該当していた年は稀で、上記表のようにイメージほど多くないんですね。
単純ながら意外と使える「チューリップ賞の母父ノーザンダンサー系」というわけです。
さらに、絞り込むなら、父系はサンデー系がベター。

父がサンデー系ではなかった母父ノーザンダンサー系の好走例は、10年1人気2着アパパネ、18年2人気3着リリーノーブルの2頭だけ。
前者は後の三冠馬、後者は桜花賞3着、オークス2着と好走する馬。そのレベルの馬がともに人気を下回っての結果ですから、高い評価はしづらいと言わざるを得ません。
というわけで、今年のチューリップ賞も、父サンデー系×母父ノーザンダンサー系を候補馬として抽出します。
①クラヴァシュドール
④レシステンシア
⑦ウーマンズハート
⑭ピーエムピンコ
①クラヴァシュドールは、ハーツクライにジャイアンツコーズウェイという配合で、血統テーマを満たす存在。
デビューから2戦が後傾瞬発力勝負だったのに対し、前走は前傾失速戦。完敗の格好の3着は、ペースに対する経験不足が出たものだと考えられます。
今回もレシステンシアがいるので、同じような前傾戦が想定されるところ、前走でその流れを経験している点は強みだと考えられます。
サウジアラビアロイヤルカップの内容は非常に優秀で、元値は極めて高い馬。まだ白旗を揚げる必要はありません。
また、ライバルに比べて収得賞金が少ないというところもポイント。現時点でギリギリ桜花賞出走は可能かと思われますが、安泰とは言えない立場。トライアルというレースの性質を考えれると、この立ち位置は大きな加点材料になるでしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。