ダート短距離戦にしては逃げ・先行馬が極端に少ないメンバー構成。ここはテンのダッシュが断然のこの馬からだ。競られなければ意外としぶとく、４走前にも同様の展開で大穴を出している。

このレースでは過去10年で６度馬券になっているハーツクライ産駒。さらにハーツの成功例に多い母父ダート系で、かつ母の母方が超スタミナ血統。前走は3400ｍでひと息長く、3000ベストの感。一発狙う。

穴種牡馬ブラックタイド産駒、阪神実績もある。岩田康騎手がお手馬だった①アドマイヤビーナスではなくこちらに乗ることなど、買いの材料が揃ってきた。そもそも、この馬自身が父ブラックタイドの近親、つまりはディープの近親という配合だ。

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水上学

MIZUKAMI MANABU

東京大学卒。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を「絶対評価」と「相対評価」に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。また多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けている。現代競馬を語る上でもはや欠くことのできない最重要人物である。現在、ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説など多媒体で活躍中。