[高松宮記念攻略ポイント]
米国血統とアドマイヤムーン産駒に注目したい高松宮記念。
特にBコース施行となった16年以降、顕著になっている米国血統重視の傾向。
昨年の勝ち馬ミスターメロディは、父スキャットダディがストームキャット系で、現役時代に米国GⅠ勝ちのあった馬。母父デピュティミニスターも、やはり米国ダートGⅠ血統。ミスターメロディ自身も、デビュー戦、500万クラス(当時の表記)とダート戦で2勝を挙げていました。
一昨年10人気で3着したナックビーナスは、母父モアザンレディが、キングスビショップS(ダ1400)勝ち馬。種牡馬としても、ブリーダーズCスプリント連覇のロイエイチなど、米国ダートGⅠ馬を数多く輩出しています。
その米国血統と並び、高松宮記念の御用達血統として極めて重要な位置を占めるのが、アドマイヤムーン。
中京新設後の高松宮記念で2頭の勝ち馬を輩出しているほか、繰り返し人気薄を激走させているアドマイヤムーン産駒。
同一馬の複数回好走があるにせよ、その総合成績は【2-2-1-4/9】勝率22.2%、連対率44.4%、複勝率55.6%。単回率157%、複回率488%と抜群の成績を残しています。
米国血統とアドマイヤムーン。これが高松宮記念の重要血統。今年の候補馬は以下の通り。
⑧グランアレグリア
(母父タピット)
⑫セイウンコウセイ
(父アドマイヤムーン)
⑭モズアスコット
(母父ヘネシー)
⑮ナックビーナス
(母父モアザンレディ)
⑯モズスーパーフレア
(父スパイツタウン)
⑰シヴァージ
(父ファーストサムライ)
今年は⑰シヴァージに◎。
父ファーストサムライは、現役時代に米国ダートGⅠを2勝しているストームキャット系の種牡馬。近年の流行りである米国血統保持馬という要件を満たします。母父インディアンチャーリーもサンタアニタダービーの勝ち馬です。
米国血統で組成され、自身にダート実績もあるという点では、昨年のミスターメロディと似たタイプ。
芝に転戦して3戦を消化、内有利の馬場設定の中、外々を回らされた阪神カップ、3角で鞍上がバランスを崩すほどの致命的不利があった淀短距離Sを経て、豪快な差し切り勝ちを決めた前走で芝適性をハッキリ証明。道悪も問題なくこなせるタイプ。一発の魅力に溢れた存在と見ています。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。