大阪杯2020出走馬① ブラストワンピース
ブラストワンピースはここまでに12戦7勝、GⅠ有馬記念を含む重賞5勝と立派な戦績を残している。が、その一方で敗れた5戦はすべて馬券圏外。ポカのある強力馬といった印象が強い。それでも、故障馬のアオリを受けたAJCCでは内に進路を切り替えて差し切り勝ちと気持ちの強さを感じさせるV内容。中間もメニュー通りの調教を消化できており有力候補の1頭に違いない。加えて言えば、やや器用さに欠けるタイプ。この頭数になったのは歓迎材料だ。
大阪杯2020出走馬② ダノンキングリー
ダノンキングリーが馬券圏外へと消えたのはマイルCS5着のみ。皐月賞3着、ダービー2着もタイム差はなく、上級の1800m重賞で3勝をマーク。GⅠウイナーと同等レベルの扱いが必要な実力を示している。縦長展開となった中山記念でも落ち着いたレース運びから貫禄示すV内容を演じている。出遅れた毎日王冠で鬼脚を使ったようにどんな競馬もできるが、中距離戦では好位からの形が常套策。阪神内回り舞台は合う脚質馬と言える。
大阪杯2020出走馬③ クロノジェネシス
クロノジェネシスは牝馬3冠で3.3.1着と常に上位争いに加わって能力の高さを証明。馬券圏内でフィニッシュできなかったのは昨秋のエリザベス女王杯の一戦だけと、気性面の危うさを持つタイプながら堅実な結果を残している。前回の京都記念はメンバーに恵まれた感もあるが、横綱相撲で一応は牡馬陣も撃破。しかも、パワーで圧倒する力強い走りっぷり。それだけに晴雨兼用タイプではあるが、馬場が渋った方がチャンスが増大する。
大阪杯2020出走馬④ ラッキーライラック
ラッキーライラックはアクシデントでローテーションに狂いが生じた3歳秋に崩れ、阪神牝馬Sでも3角の不利、直線のモタれで完全にリズムを悪くしたが、昨秋のエリザベス女王杯で復活V。続く香港ヴァースでも2着奮闘と完全に立ち直ったことを示している。前回の中山記念は遠征帰り、休み明けで100%の仕上げでなかったことを考えれば及第内容の2着。牡馬相手でも軽視はできない存在だ。