[ダービー卿チャレンジT攻略ポイント]

ダービー卿CTは、中山マイル重賞の御用達血統である「サドラーズウェルズ一族」と、近年、急速に支配力を高めている「ダンチヒ系」に注目すべきレース。

まずはサドラーズウェルズ“一族”。サドラーズウェルズ本体のみならず、サドラーズウェルズの全弟であるフェアリーキングの流れを汲む馬たちも含めた表現。
このサドラーズウェルズ“一族”は、中山マイル重賞に強く、過去、この舞台で好走馬を何頭も送り込んでいます。

このダービー卿CTも、中山マイル重賞の共通テーマに漏れないということ。今年も要注目です。
一方、そのサドラーズウェルズ一族を猛追、近年、急速にこのレースにおける重要性を増しているのが「ダンチヒ系」です。

昨年は、1,2着馬が同系統のファストネットロックを父か母父に保持していたのみならず、7人気で3着したマイスタイルも母系の底にダンチヒを内包。保持・内包馬で1~3着を独占というインパクト大の結果を残しました。
ここ3年続けて同系統保持馬がワンツー決着と、近年の勢力拡大が実に顕著。直近性という意味で、サドラーズウェルズ一族を凌ぐ存在と考えてもいいでしょう。
というわけで、上記2系統に該当する馬を候補馬としてピックアップ。
①ナインテイルズ
(父ローエングリン)
③ジャンダルム
(父SW系、母父ダンチヒ)
⑦プリモシーン
(母父ファストネットロック)
⑩ムーンクエイク
(母母父フェアリーキング)
⑪ケイアイノーテック
(母母父ダンチヒ)
⑭ドーヴァー
(母母父サドラーズウェルズ)
⑯マイスタイル
(母母父ダンチヒ)
⑪ケイアイノーテックは、母母父に当レースのトレンドであるダンチヒを持って血統テーマをクリアする存在。
一昨年のNHKマイルカップを勝って以降、馬券圏内すらない戦績。早熟性を否定しきれない面はありますが、1.0秒以上の大敗を喫したのは、ダート戦、GⅠ、前付けを試した19年毎日王冠だけで、それ以外は堅実に末脚を使ってそう大きくは負けていません。前走に関しては、馬群の中で進路を見つけられず、大外まで切り替える場面もありました。
ニュージーランドT2着以来となる中山マイルも変身材料。GⅠ馬の復活に期待してみようと思います。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。