過去10年の前半5Fと後半5Fの平均ラップが「61.1-59.1秒」とかなり後傾寄りのラップ構成となっている大阪杯。フルゲートで行われたのが一昨年のみである事、GⅠ昇格から3年しか経過していない事などを考慮すると当然と言えば当然だが、それでも前半が後半より速くなったのは不良馬場で行われた2015年のみ。1コーナーまでの距離が325mと短いためテンが速くなりにくく、そのままコーナーに突入するため、前半は緩やかなペースになりがちだ。
今年はコレといった逃げタイプが不在。①ロードマイウェイはゲート五分ならば主導権を握りそうだが、近2走偶数枠で出遅れているのがネック。鞍上の武豊騎手がペースを握るのと握らないのではレースが大分変化しそうだが、基本的は後傾持続戦と考えたい。阪神の芝は今週からBコース替り。道中で外々を回る馬は距離ロスが堪える可能性が高く、内枠から道中をロスなく立ち回り、持続力を生かせるタイプを重視。
狙いは④ワグネリアン。昨秋の天皇賞秋は外枠から1角を含めて道中のロスが大きく、ジャパンCも1、2着馬とは通ったコースの差が出た印象。スタートが上手になった今ならば、4番枠を生かして理想的な位置を取れそうだ。元々末脚の持続力で勝負する馬でこのレース向き。差し切りに期待。
(4月5(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。