桜花賞2020出走馬① レシステンシア
レシステンシアは3ハロン通過33.7秒7→5ハロン57.5秒のハイラップを刻んだ阪神JFで驚愕の押し切り圧勝。5馬身差のレコードでGⅠ制覇を果たし一躍、最有力候補に浮上した。この勝ち方からすると、3ハロン35.1秒→5ハロン59.3秒で逃げたチューリップ賞で手応え十分ながらあっさりと差し切られたのが何とも不可思議だが、後続に脚を使わせる競馬がベターだということがはっきりした一戦だった。覚悟を決めての逃げ、新コンビ武豊が絶妙ペースを作り出せば反撃十分。
桜花賞2020出走馬② マルターズディオサ
マルターズディオサはここまでの5戦でパーフェクト連対。ビッグレースを勝ち切るにはパンチ不足の印象も残るが、展開や位置取りに関係なく走力を発揮できることが最大の武器となっている。チューリップ賞では早め上昇策で2歳女王を撃破。当舞台の2走で1.33.5秒、1.33.3秒と同じような時計で走破できていることがこの馬らしいとも言える。前走後も栗東に居残って鋭意調整されており、今回も大きく崩れる可能性は極めて少なそう。
桜花賞2020出走馬③ ミヤマザクラ
ミヤマザクラは勝負処で動けなかった初戦で4着に敗れたが、続く未勝利戦をレコードの5馬身差V。前走のクイーンCでは離れた2~3番手から抜け出す横綱相撲で重賞初制覇を果たした。一瞬の切れ味を有すると言うよりは、長くいい脚を使えるタイプだ。この距離でタメる競馬をした時にどの程度の脚が使えるのかを試す機会がなく本番を迎えることになった点が不安要素ではあるが、流れが速いことは決定的。バラける縦長展開なら心配無用と考えられる。
桜花賞2020出走馬④ マジックキャッスル
マジックキャッスルは未だ1勝という戦績ながら重賞で連続2着。有力馬と差のない競馬ができている連対率100%。しかも、ここまでの4戦は違う競馬場の1200~1600m戦と異質な競馬をしながら崩れていないのは確かな能力を持っているからこそ。十分な間隔を取って、この中間には今までと違ったGⅠ仕様のハードトレを敢行。大仕事の可能性を秘めている。
桜花賞2020出走馬⑤ デアリングタクト
デアリングタクトは強豪との対戦がないキャリアの浅い無敗馬。ではあるが、エルフィンSはラスト2ハロン11.7秒→11.4秒の展開を大外から異次元の脚で突き抜けて4馬身差の圧勝劇。良化余地ある状態、レースぶりでのパフォーマンスとしては相当な潜在能力と判断できる。1.2秒離した4着馬がフィリーズレビューを勝ったことも上位進出を後押しする材料となる。