フローラS2020出走馬①
スカイグルーヴ
キャリア2戦ながら、京成杯では牡馬相手に正攻法の運びで2着。勝ち馬の決め手には屈したが後続に2馬身半差と能力の高さを示している。デビュー戦は相手にも恵まれたとはいえ、鞍上がほぼ何もしない大楽勝でラスト2ハロンは11.2秒→11.1秒をマーク。同日の百日草特別を上回るV時計だった。つまり、京成杯当時の馬場状態よりは開催替わりの東京の方がはるかに適性が高い可能性が大。樫戦線に割って入れる能力を秘めている。
フローラS2020出走馬②
レッドルレーヴ
スカイグルーヴと同じ一族のレッドルレーヴは初戦V逸ながら、その勝ち馬は共同通信杯で3着。上がり最速マークの2着はV同等の評価ができる走りだった。続く未勝利戦を順当に勝ち上がり、フラワーCでは4角で窮屈になるシーンがありながら最後までしっかりと脚を使い、精神面の強さも感じさせる内容。初戦時のフットワークから東京替わりはプラスと思える。ただ、前走の相手レベルがGⅢの看板通りだったかは微妙。ここに入っても圧倒的と言える能力はまだ見せていない。
フローラS2020出走馬③
ホウオウピースフル
夏以来の百日草特別で2馬身差の完勝劇。それも5ハロン通過61.9秒のスロー展開で、レース上がりも33.7秒と着差がつき難い流れの中で余力十分に抜け出しての2馬身差。重賞通用の能力を感じさせた。そう思うと見せ場なかったクイーンC6着が腑に落ちないが、初めてのマイル戦でなだめながらの追走。全体的な速さに対応し切れなかった印象が強い。実績ある距離となれば、前走がいい経験となる可能性を強く感じる。
フローラS2020出走馬④
ウインマリリン
降雪で仕切り直しとなったミモザ賞を快勝。唯一、この距離2勝馬という立ち位置にある。過去3戦はいずれも時計要し気味の中山での戦績だが、馬体から受ける印象、陣営も「道悪は歓迎できるタイプでない」との声で良馬場ベターが共通の見解となっており、更なる強さを発揮することも考えられる。しかし、レース上がり35.4秒、35.3秒、37.0秒の経験しかない点は、東京の開幕馬場を考えると不安材料としか映らない。
フローラS2020出走馬⑤
フアナ
キャリア浅い1勝馬にも将来を嘱望される馬が存在する。中でもフアナは注目に値する走りを見せている。数字以上に体をしっかりと見せるタイプで、前走では競走センスのよさ、末脚のしっかり感を示す勝ち方。初の関東圏への輸送で馬体減りなく出走できれば互角以上のシーンがあるかもしれない。