近10年のうち、13・17・18年以外は後半5Fが60秒を切っており、長距離GⅠでスタミナが求められるイメージよりは比較的上がりが速い天皇賞春。該当の7年はいずれもラスト4~5F地点から11秒台に突入する、京都外回り特有の3~4角の下り坂を利用した末脚の持続力が問われるラップ構成となっている。
今年は、展開のカギを握るであろう④ダンビュライトと⑥スティッフェリオがともに音無厩舎という事を考えると、やはり前半は淡々と進むイメージ。キセキがハナの形だと話はだいぶ変わるが、ゲート難を考慮してそのシナリオは放棄。今年もラスト4~5F勝負で決め打ちたい。
狙いは⑤ミッキースワロー。中山や福島での好走から天皇賞春と言われるピンとこないイメージだが、この馬の武器は明確に末脚の持続力。特に18年の大阪杯とジャパンCはいずれも5着という結果だったが、内前優勢が顕著な馬場の中、大外から差を詰めてきた内容は高く評価できる。父トーセンホマレボシは京都新聞杯をレコードで勝っており、母父ジャングルポケットは10年1着ジャガーメイル、12年2着トーセンジョーダンの父。字面的にも天皇賞春への適性は感じられる。後は鞍上の神騎乗の期待。
(5月3(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。