ヴィクトリアM2020出走馬①
アーモンドアイ
コロナ禍でドバイ競馬が中止のためここへ。昨年暮れに香港遠征を自重→有馬記念9着の嫌な流れが思い出されるが、美浦に戻っての稽古では貫禄示す抜群の動きを見せている。その有馬記念は体調面の問題と言うよりはコース適性、馬場適性の影響が大きかった印象。今回の東京コースは過去に5戦4勝。唯一の黒星となっている昨年の安田記念もスタートで大きな不利があってのタイム差なし3着。この舞台なら実力を誇示する可能性が高い。
ヴィクトリアM2020出走馬②
ラヴズオンリーユー
デビューから4連勝でオークス制覇。一頓挫あって復帰がズレ込んだエリザベス女王杯で初の苦杯を喫したが、それでも0.2秒差の3着と能力の高さを見せつける敗戦でもあった。今回は2歳時の白菊賞以来となる1600mへの対応がカギとなるが、当時が出遅れた上に無理にマイルの流れに乗せない4角大外回しで1.33.6秒。東京コースなら距離自体が不安には映らない。こちらもカラ輸送の悪影響を感じさせない調整ができている。
ヴィクトリアM2020出走馬③
ノームコア
昨年のこのレースを1.30.5秒のレコードで制覇したように現在の速い馬場状態を好む1頭と言える。昨秋の富士S、香港マイルでもこの距離における確かな地力を示しており、今年も当然、V圏の存在と考えられる。ただし、前走の高松宮記念で思いもよらぬ大敗。この敗因が単に初の1200mにあれば問題ないが、遠征帰りの体調面に問題があったとするなら厄介な感じ。やや急仕上げ気味でどこまで体調を上げられるか。
ヴィクトリアM2020出走馬④
サウンドキアラ
マイル戦を中心に使われ、13戦中11走が3着以内と堅実な戦績を残している。しかも、今年に入って重賞を3連勝。前走の阪神牝馬Sでは1分32秒台走破も決めており、目下の勢いは一番とも言える上昇ぶり。昨年の0.7秒差から大きくジャンプアップできる可能性を十分に秘めている。
ヴィクトリアM2020出走馬⑤
ダノンファンタジー
阪神JF→チューリップ賞を連勝してクラシック最有力候補だったが、3歳GⅠでは4、5、8着。やや成長力に欠ける印象を受ける。それだけに前回の体重増は悪い材料ではないが、以前と比較するとお腹回りがぶ厚くなって短距離色が濃くなってしまった体形と映った。阪神牝馬Sもそれほど負けてはないが、東京の速い馬場での決め手勝負で浮上するシーンが想像できない。