オークス2020出走馬①
デアリングタクト
デビューから3連勝で桜花賞制覇。それも、初めて経験する極悪馬場のハイペース。無理に先行勢についていかずに冷静に外に出せる位置に下げてから外を回っての差し切り勝ち。レース上がりを1.5秒も上回り、唯1頭の上がり36秒台マークは、秘める資質の高さ、脚力の確かさを物語る勝ち方だった。現状、折り合い面に不安なく距離延長も疑問に映らないが、今回は追われる立場になって迎える超速馬場の2400m戦。前走のような取り口ができるかがカギとなりそうだ。
オークス2020出走馬②
デゼル
経験馬相手の初戦を直線だけの競馬で勝ち切り、スイートピーSでも直線一気の芸当。しかも、5ハロン通過61.1秒のスロー展開でレース上がりも33.5秒と超速だった中、アッサリと上がり32.5秒の脚を駆使して差し切った。その潜在能力、ポテンシャルの高さを疑いようがない勝ちっぷりだった。もちろん、GⅠ通用レベルと考えられる。が、馬体面にはまだまだ緩さ、幼さが残っているのが現状。中2週の高速馬場で同じパフォーマンスを見せられるかと問われると、半信半疑としか言いようがない。
オークス2020出走馬③
ミヤマザクラ
桜花賞で5着止まりだったが、位置取り、直線での進路選択も中途半端で消化不良気味の内容と映った。悪馬場の影響でそんな競馬になってしまったようだが、元々マイル戦を使い出したのは3歳になってから。札幌で2歳2000mのレコードを樹立し、スパッと切れるというよりは渋く長く脚を使う点は中距離向きとの印象が強かった存在。距離延長、良馬場の東京コースで本領発揮のシーンが十分にありそう。
オークス2020出走馬④
クラヴァシュドール
未だ1勝馬ながらGⅡ~Ⅲで2着2回、GⅠでも3、4着と距離が延びても崩れないことを連想させるレースぶり。唯一の馬券圏外となった桜花賞にしても、道中で窮屈になり外からどんどん来られて大きく後退しながら、直線では渋く内から脚を伸ばして0.7秒差にまで追い上げている。一気のタイトル奪取はちょっと想像しにくいが、馬券圏内の走りは期待できそうな存在だ。
オークス2020出走馬⑤
ホウオウピースフル
クイーンCのマイル1戦のみで桜参戦を自重。デビュー当初の目標通りにフローラSでここへの出走権を確保している。しかも、フローラSは前めの馬群中で我慢させ、直線も狭い馬間を割る形と課された課題をクリアできていた。砂塵舞う強風の中で追い出し態勢に入れたのも残り250mほど。勝ち馬以上の評価も可能なレースぶりで距離適性が高いのも間違いない。