
葵Sは、OP特別時代も含めて馬力の要求値が高いスプリント戦。
血統面を見ても、馬力のある米国血統を持った馬が頻繁に好走しています。

昨年、13人気で2着と穴を開けたアスターペガサスは、父がジャイアンツコーズウェイでした。
ジャイアンツコーズウェイ自体は欧州芝GⅠ戦線で活躍した馬ですが、元を辿れば米国血統の主力系統であるストームキャット系。
一昨年、9人気で勝ったゴールドクイーンは、ボールドルーラー系シニスターミニスター産駒。日本でもダート路線の穴種牡馬として確固たる地位を築いているシニスターミニスター。これまで日本の芝で僅か4勝しか挙げていない(総出走数255回)典型的なダート血統です。
16年の勝ち馬ナックビーナスは、母父にモアザンレディ。このモアザンレディは、現役時代にキングスビショップS(ダ1400)を勝ったほか、種牡馬としてもブリーダーズCスプリント連覇のロイエイチを輩出している米国ダート短距離血統です。

また、ダート戦に実績のある馬が頻繁に好走していることも、葵ステークスにおいて米国的な馬力が求められることの根拠となります。
鍵は米国的な馬力。今年はダート実績馬の出走がないので、米国血統保持馬に焦点を絞って候補馬を抽出します。
①ケープコッド
(母父イルーシヴクオリティ)
④マイネルグリット
(母父ロージズインメイ)
⑤ワンスカイ
(父スウェプトオーヴァーボード)
⑩デンタルバルーン
(母父プリサイスエンド)
⑬グリンデルヴァルト
(母父コロナドズクエスト)
⑤ワンスカイは、米国ダートGⅠ2勝のスウェプトオーヴァーボード産駒。
2走前のマイル戦は距離が長かったと割り切れる敗戦。ききょうSでは、シンザン記念2着など後に重賞戦線で活躍するプリンスリターンと半馬身差。もみじSでは後のNHKマイルC勝ち馬ラウダシオンの3着と健闘。
抜けた馬不在の1200戦なら、重賞タイトル奪取も十分可能な存在でしょう。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。