エプソムC2020出走馬①
ソーグリッタリング
ここまでの全25戦で掲示板を外したのはわずかに2度という超堅実派。昨年6戦、今年2戦も重賞、オープンですべて4着以内と重賞制覇を果たせる圏内の力量をはっきりと示している。前走のメイSも敗れたとはいえ、差し勢がゴール前で台頭する中、正攻法でタイム差なしの2着と休み明けを考えれば十分な内容。陣営が描いた通りのひと叩きで迎える今回は体調の上積みも必至で、極端な馬場悪化がなければ上位争いに顔を出す。
エプソムC2020出走馬②
レイエンダ
気性面の難しさから安定感を欠く戦績だが、昨年のこのレースで重賞初制覇を果たし、その後も富士S、ダービー卿CTでも上位争い。秘めるポテンシャルの高さは疑いようがない。要は、どれだけレースに落ち着いて臨めるかが大きなカギとなるタイプ。この中間もテンションを上げない調整内容で、精神的にはうまくリフレッシュされている印象。位置取りに関わらず、うまく脚をタメる運びができればV資格あり。馬券的には取捨が難しい存在、当日気配に注意したい存在と言える。
エプソムC2020出走馬③
ピースワンパラディ
上昇力に注目できるのがピースワンパラディ。昇級の形にはなるが、ここまでの8戦がすべて3着以内。昨年の青葉賞でも3着の星がありGⅢならまったく見劣らない力量を持っている。距離については融通性があるが、実際に勝ち星をマークしているのは1600~1800mということを考えれば、ここは適舞台。速い決着OKの戦績があるが、季節的には渋い馬場でも結果を出せているのは心強い材料。加えて、この中間に珍しくビッシリ追われた稽古内容に陣営の心意気が強く感じられる。
エプソムC2020出走馬④
アイスストーム
オープン昇格後にやや低迷していたが、前開催の同舞台戦・メイSで久々に鋭い伸び脚を発揮して5勝目を記録。体調面の立ち直り気配と左回りの中日新聞杯でも好走歴があることは無視できない。つまり、左回り、1800m、芝状態のいい良馬場というのが望む理想的な好走条件と言えるタイプ。当日の天候が大きなカギとなるかもしれない。
エプソムC2020出走馬⑤
サトノアーサー
一昨年の勝ち馬。昨秋に長期休養から復帰し、今年4戦でも常に上位争いを演じて、その力量に衰えがないことを示している。ただ、逆に考えると速い馬場でも、苦にしない渋い馬場でも勝ち切れていないのも事実。この条件なら爆発的に走力をフル発揮する、というシーンが浮かんでこない。馬券的には善戦止まり、1着がないタイプかもしれない。