過去10年連続で3連単は全て万馬券、うち7年が10万馬券オーバーと、荒れる重賞でおなじみのマーメイドS。しかし、レースの荒れ具合とは一転、ラップ構成は割と安定しており、近年に限れば2F目のみ10秒台半ば~11秒台前半の加速が入り、3F~6F目はいずれも12秒台と大きく息は入らず、ラスト4F地点から11秒台の加速が入る後傾持続戦がデフォルトだ。
今年は逃げ想定の⑪オスカールビーが49キロ。前走は少頭数でスロー逃げを打てたが、今回はそれなりにペースを上げてくるイメージ。阪神は土曜日にまとまった雨が降る事で馬場悪化が想定され、ラストは体力勝負となりそうだ。内回りに対応できる機動力を持ち合わせており、末脚の持続力が高い馬を重視したい。
狙いは⑦エアジーン。前走は内前決着の中、終始外を回す苦しい形でもラストまでよく伸びた。末脚性能が高く、コーナー4つの内回り向き。時計のかかる馬場も問題ない。格上挑戦の形で52キロも能力を考えれば恵まれている印象だ。差し切りに期待。
(6月14(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。