
マーメイドステークスの血統テーマは、母系米国血統とステイゴールド一族。

まずは母系米国血統の重要性について。
昨年、7人気でこのレースを勝ったサラスは、母父にボールドルーラー系タピットを保持。2着レッドランディーニの母父ミスターグリーリー、3着スカーレットカラーの母父ウォーエンブレムも、やはり米国性の強いミスプロ系種牡馬でした。
その前年も、シルヴァーデピュティ、ストームキャットにエーピーインディと米国血統保持馬が上位を独占しています。
先週の鳴尾記念でも指摘した通り、ボールドルーラー系を筆頭とした米国血統がパフォーマンスを上げやすいのが阪神芝2000重賞の特徴。このレースもその例に漏れません。

ステイゴールド一族も、阪神芝2000重賞に共通した好相性血統。
先週の鳴尾記念も、ステイゴールド産駒パフォーマプロミスが10人気で勝利。今年の大阪杯を勝ったラッキーライラックもオルフェーヴル産駒でしたね。
マーメイドSでも、昨年の勝ち馬サラスが同系統のオルフェーヴル産駒。一昨年は9人気2着ワンブレスアウェイ、4人気3着ミエノサクシードがともにステイゴールド産駒でした。
母系米国血統とステイゴールド一族を重視したいマーメイドS。今年の候補馬は……
⑥センテリュオ
(母父エンドスウィープ)
⑧リープフラウミルヒ
(父ステイゴールド)
⑨サラス
(父オルフェーヴル、母父タピット)
⑪オスカールビー
(母父ジェイドロバリー)
⑮マルシュロレーヌ
(父オルフェーヴル)
今年の大穴は⑮マルシュロレーヌ。
父はステイゴールド系オルフェーヴル。昨年は勝ち馬サラスを送り込んでいます。
2走前は勝負処で下がってくる馬の真後ろに入って身動きが取れず、直線でも挟まれて手綱を引くロスがありました。
前走が釈然としない負け方ですが、良績のない左回りに敗因を求めることは可能でまだ見限りは早計と見ます。
3走前の内容から条件はベスト。格下馬でもハンデ差を活かして十分戦えるのがマーメイドSの特徴でもあり、ここは一発狙う価値があると判断しました。
【出馬表・オッズはこちら】
「競馬成駿」はコチラ!


境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。