
ユニコーンステークスは、フレンチデピュティ~クロフネのラインに代表されるヴァイスリージェント系と、ニジンスキー系に注目。

昨年は該当馬が総崩れになったものの、内包馬まで含めれば近10年で実にコンスタントな活躍を見せているヴァイスリージェント系。
一昨年は2着グレートタイムが母系の底に同系統を内包。その他、16年の勝ち馬ゴールドドリームは母父がフレンチデピュティでしたし、15年9人気2着ノボバカラ、13年8人気3着サウンドトゥルーや12年8人気3着タイセイシュバリエなど、人気薄で激走した馬も、ヴァイスリージェント系を保持していました。

3歳ダート路線のトップクラスが集うレースということで、単調なスピードだけでは乗り切れず、一定以上のスタミナと底力が求められるのがユニコーンステークスの特徴。
1600以上の距離に実績を持つ馬の好走が多いことも、そのスタミナと底力の有効性を示す要素になりますが、血統的には欧州血統の活躍も目立ちます。
昨年2着のデュープロセスは、母父がサドラーズウェルズ系ニューアプローチでしたし、18年7人気3着エングローサーは母母父にサドラーズウェルズの血を内包していました。そして、過去の傾向から最も有用性が高いと考えられるのが、ニジンスキー系。
父か母父にニジンスキーの血を持っている保持馬、父母父、母母父に同系統を内包している馬のみならず、いわゆるニジンスキー系サンデーの名前も見受けられます。
ヴァイスリージェント系とニジンスキー系絡みを重視したいユニコーンS。候補馬は……
③ラブリーエンジェル
(父母父デピュティミニスター)
④アポロアベリア
(母父グランドオペラ)
⑤レッチェバロック
(母母父デピュティミニスター)
⑦サンライズホープ
(母父スペシャルウィーク)
⑨メイショウベンガル
(父クロフネ)
⑬タガノビューティー
(母父スペシャルウィーク)
⑦サンライズホープは、母父がニジンスキー系サンデーのスペシャルウィーク。
デビュー戦では後のOP勝ち馬ミヤジコクオウを退けており、体が絞れた前走で復活の勝利。ハイラップからスタミナが問われる流れになれば浮上の余地アリです。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。