
ラジオNIKKEI賞は、平均~前傾ラップから持続性能が問われるレース。
血統的には、その持続力勝負の中で容易にバテないスタミナと底力が重要。
ナスルーラ系が全体的に好相性で、中でも最近は、底力の権化と称されるブラッシンググルームの血が効果的に利いています。

昨年は該当馬が揃って圏外に沈んでしまいましたが、一昨年9人気3着キボウノダイチ、15年4人気2着ミュゼゴーストと2頭の好走馬を輩出しているバゴを筆頭に、最近、特に保持、内包馬の好走例が多いのがブラッシンググルーム系。
先週の宝塚記念を制したクロノジェネシスがそうであるように、道悪でもパフォーマンスが全く下がらないスタミナと底力がこの系統の武器。それが、持続性能の問われるこのレースにおいて、ゴール前ひと踏ん張りの下地になるという構図です。

一方、馬キャラ的に見逃せないのが、同舞台である福島芝1800実績。昨年は9人気2着マイネルサーパスが前年に同舞台で行われた特別戦きんもくせい特別の勝ち馬でした。
3歳馬にとって、花形はクラシックを見据えた主場のレース。それもあって、この時点でのローカル実績は、能力や期待値の面でマイナスに評価されがち、不当な人気落ちに繋がります。
しかし、実際に戦うのは福島芝1800という舞台。広いコースとは違った適性が求められることで同舞台での好走経験は何より大きな武器になるというわけです。
血統的にはスタミナと底力に秀でたブラッシンググルーム系。実績面では同舞台の福島芝1800好走経験に注目。これらのテーマから、今年の候補馬を抽出。
③アルサトワ
(母母父ブラッシンググルーム)
④コンドゥクシオン
(福島芝1800で新馬勝ち)
⑩コスモインペリウム
(福島芝1800で初勝利)
⑩コスモインペリウムは、当地で未勝利勝ちを収めたコース実績が大きな武器。
2走前は高速上がりの競馬で2着、前走は不良馬場で勝利と、馬場や展開を問わず力を出せるのも、豊富なキャリアが為せる業でしょう。
素質では見劣っても、その経験値と自在性で対抗する余地は残っています。ハンデ53キロなら一発あっても不思議ありません。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。