七夕賞2020出走馬①
ジナンボー
6戦4勝でオープン入り。さすがにジャパンCでは大敗を喫したが、GⅢでは2、3着と首位争いを演じ、大阪杯では2番手から積極果敢な競馬を試みての0.5秒差。その名から受けるイメージよりも確かな地力アップを着実に遂げていると考えられる。昨年のジューンSでは不良馬場でも勝ち星を記録しており、極端な泥田でなければこなせるディープ産駒。近走内容なら初めての福島コースも心配無用で、大きな負担になるとは思えないハンデ56キロ。重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。
七夕賞2020出走馬②
クレッシェンドラヴ
オープン入りを果たすまでに16戦を要したが、昇級後は大きく崩れることなく堅実な戦績を残せている。特に、福島民報杯、七夕賞、福島記念とこの福島2000mで3連対と当舞台のスペシャリスト的な存在として認知されている。しかも、オールカマー、中山記念でも0.4~0.5秒差の戦いができていることを考えると、重賞通用の能力を持つ福島巧者とも言える存在だ。適性高いここに向けての調整内容も素晴らしく、今回も上位争いに顔を出してきそうだ。
七夕賞2020出走馬③
パッシングスルー
昨年の秋華賞、愛知杯で掲示板を外し、今年は交流重賞に挑んで3、9着と地味な存在となってしまっているが、キャリア1戦で臨んだシンザン記念で4着。続くフローラSでも0.1秒差の4着と早くから重賞通用の能力を見せており、デビューから5戦目の紫苑Sで重賞制覇を決めているようにローカルGⅢ戦なら十分に通用する下地はある。しかも、リフレッシュ効果が存分に感じられる動きを披露しており、十分な注意を払いたい存在だ。
七夕賞2020出走馬④
マイネルサーパス
地味な存在だが、3歳秋以降の7戦で最大敗差が0.6秒とオープンでも堅実な走りができている。しかも、この福島ではきんもくせい特別でレコード勝ち、不良のラジオNIKKEI賞で2着、重馬場の福島民報杯では4勝目ゲットと抜群のコース適性を示している。当然、福島重賞では見逃せない存在と言えよう。ただ、今回は微妙にハンデも増量し、有力他馬と比較するとプラスポイント、強くプッシュできる材料が少ない気がする。
七夕賞2020出走馬⑤
ブラヴァス
2歳夏のデビューながらここまでのキャリアは10戦。馬の状態を優先させた無理ないローテーションで大事に大事に成長を促された効果がようやく花開きつつある状況。重賞初挑戦となった前走の新潟大賞典も、微妙な馬場状態で前内が残る展開の中で最後までしっかり詰め寄る脚を見せての4着と悲観すべき内容ではなかった。今回もV争いの資格は十分に備えている。