アイビスSD2020出走馬①
ライオンボス
昨年に邁進特別→韋駄天S→アイビスSDとこの舞台で3連勝。今年も経由馬が多い韋駄天Sを制しており、この特異な舞台で5戦4勝、2着1回とほぼ完璧な成績を残している。過去のダート2勝も1000mだったことを考えれば、この距離のスペシャリストとも言える。しかも、前出の韋駄天Sはハンデ戦で当然の如くトップハンデを背負っていた。別定となる今回は条件的にも有利となり連覇の可能性は十分。ただ、昨年はやや時計を要した馬場。このV内容をどこまで評価できるか微妙な面もある気もする。
アイビスSD2020出走馬②
ダイメイプリンセス
一昨年に駿風S→韋駄天S→アイビスSDと当舞台で3連勝を決めている。今年に入って1200mでやや衰えを感じさせる競馬が続いていたが、前回の韋駄天Sでは追い出しを待たされながら3着と息を吹き返したように、この舞台の適性が高い馬であることに変わりはなさそうだ。ただ、すでに7歳と状態面の上積みを期待するのはちょっと酷。どこまで体調を上げてこれるかがカギとなりそう。
アイビスSD2020出走馬③
ナランフレグ
昨夏以降に爆発的な末脚を武器に大きく台頭。オープン昇級後の3戦でもすべて0.3秒差以内のフィニッシュと通用脚力があることを示している。しかも、昨年はアイビスSDの前日に重賞V時計を上回る54.6秒で1勝クラス戦を制している。前走の韋駄天Sは5着止まりに終わっているが、外に進路を見出そうとしながら、結局はスペースがなくて馬場の真ん中からの差し。着差ほどの実力差はない内容だった。当舞台2戦でいずれも上がり3ハロン31秒台をマークしており、進路がスパッと開けるようなら重賞初制覇が見えてくる。
アイビスSD2020出走馬④
ゴールドクイーン
当舞台、初参戦となるがダート、芝で各2勝マークの兼用タイプでこの舞台では侮れない戦歴の持ち主と言える。何と言っても、昨秋のながつきSが3ハロン通過33.0秒、カペラSでも32.9秒を記録しており、戦いに持ち込み得るテンのスピードを見せている点は脅威。想像以上の適性を見せての粘走シーンがあるかもしれない。穴に一考。
アイビスSD2020出走馬⑤
モンペルデュ
昨秋のJBCで落馬のアクシデント。以降は16着→取り消しとすっかり歯車が狂ってしまっている現状。それでも、それ以前はダ1000mで1戦1勝、ダ1200mで4戦4勝と短距離戦で素晴らしい戦績。時計的にも1000mで57.3秒、1200mでは2場でレコードを記録して1.09.0秒の持ち時計がある。芝、ダートを問わずに短距離実績に注目すべき当舞台傾向からも好戦資格を備える馬と評価したい。