直近10年のエルムSの勝ち馬は全て4角5番手以内、それでいて10頭中9頭が上がり3F2位以内をマークしている。つまり、直線一気の競馬では対応ができず、先行した上で速い脚を使えるか、差し馬ならば道中で勝負圏内に取り付く機動力が求められる。
また、ローカル1700mにもかかわらず逃げ馬が苦戦しているのも特徴だ。札幌ダ1700mは函館よりもコーナーが緩いため比較的差し易い。直線の短さもあって後続勢のプレッシャーが厳しくなると考えられる。今年はマリーンSでハナを切れず惨敗した⑥リアンヴェリテが同型手薄でハナ濃厚。それを番手からチョイ差しできる馬を狙うのが本筋だろう。
ただ、それでもあえて⑥リアンヴェリテをプッシュ。この馬は直線で何度か競り合いで差し返しており、余力があればそれなりに脚を使える。前走の惨敗で今回は人気落ち必至。昨年のエルムSでは超ハイペースを早め先頭から5着に粘り込んでおりスムーズならばココでも能力は十分足りる。チョイ差しされるのは念頭にいれてワイドで狙いたい。
(8月9日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。