直線の長い新潟の外回り重賞というイメージから、スローの末脚勝負を連想しがちだが、2013年以降の前後半5Fの平均ラップは「59.0-59.0」のイーブン。前半5Fはすべて60秒台を切っており、ラスト1Fは16年を除いてすべて12秒以下。末脚の持続力が問われるレースと考えていい。
今年は先行勢が手薄で、⑩ウインガナドルが主導権を握る形が予想される。楽にハナを切った場合はスローに落としてくるタイプなので、ペースは適度に落ち着くだろう。外差し傾向の強い馬場を考慮すると、中団やや前あたりでレースを進めて、直線外へ持ち出して末の持続力を生かせる馬を重視したい。
狙いは⑤ジナンボー。昨年の同レースの2着馬で、舞台適性は証明済み。ジャパンCは大外枠が響いて度外視、小倉大賞典は外枠から差し決着を早め先頭、大阪杯は一線級相手に外目2番手から王道の競馬で0.5秒差と内容は悪くない。前走は出遅れで参考外だろう。スンナリ先行策が打てれば巻き返しに期待できる。
9月6日(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。