
長い直線を目一杯使った持続力勝負になりやすい新潟記念。
長く脚を使い、ゴール前の消耗戦に耐える底力が重要になるところ、その特性を活かすのがトニービンの血とロベルト系。

新潟記念は、トニービンの歴史。
かつて右回りだった頃もアイリッシュダンスやオフサイドトラップとトニービン産駒は勝利していますが、今と同じ施行条件になった2001年以降も、02年トーワトレジャー、03年ダービーレグノと2勝。わずか7頭しか該当馬がいない中で、【2-1-1-3/7】と抜群の成績を残していました。
その後も、トニービン第二世代は新潟記念で好走馬を続々輩出。
上記表にあるように、サンライズベガ、トウショウシロッコという人気薄のアドマイヤベガ産駒が、代わる代わる馬券になったという事実。17年に12人気という超低評価を覆して3着したカフジプリンスも、トニービン系サンデーのハーツクライ産駒でした。
その他、07年2人気1着ユメノシルシ(母父トニービン)、06年4人気2着サンレイジャスパー(父ミスズシャルダン)などなど、トニービン最大の武器である消耗戦に強い底力を利して好走するケースは非常に多くなっています。

そのトニービンに次ぐ有力血統がロベルト系。日本の長距離重賞でも重要な位置付けを占めるロベルト系は、そのスタミナを武器に消耗戦に対応します。
また、開催最終盤になり荒れが目立つ馬場で、ロベルト系の馬力が活かされるという側面も見逃せません。
今年もトニービンとロベルトに注目して候補馬を抽出。
①インビジブルレイズ
(父ハーツクライ)
③ピースワンパラディ
(父ジャングルポケット)
⑥メートルダール
(母父シルヴァーホーク)
⑨アイスストーム
(母父レッドランサム)
⑪ワーケア
(父ハーツクライ)
⑬ゴールドギア
(母母父トニービン)
⑯サンレイポケット
(父ジャングルポケット)
⑱サトノクロニクル
(父ハーツクライ、母父インティカブ)
⑱サトノクロニクルは、父がトニービン系サンデーのハーツクライで、母父がロベルト系インティカブ。
1年半近い長期休養を挟んで以降、往時の力を発揮できていない現状。しかし、コンスタントに使い続けられているように、もう脚元の心配は払拭されていると考えられます。
また、阪神大賞典2着の実績がブラインドになっていますが、重賞勝ちのチャレンジC、そして18年夏の小倉記念2着をはじめ、実は2000以下に良績が集中しているタイプ。ここまでの4戦はいずれも適距離を外れていたと考えることも可能。
血統適性を感じる存在だけに、そろそろ復活の瞬間が見られるのではないかと考えています。
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プロフィール

境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。