
今年は中京芝2000を舞台に行われるローズS。基本的には同コース重賞の傾向をベースに考えることになります。
まず、最近の中京芝2000重賞の特徴である欧州血統にフォーカス。

血統傾向がコロコロ変わる中京芝2000重賞ですが、最近は欧州血統が存在感を発揮している印象。
直近の当コース重賞である金鯱賞を勝ったサートゥルナーリアは、母母父にサドラーズウェルズを内包。昨暮に行われた中日新聞杯を勝ったサトノガーネットの母父ヴィクトリーノートは、フランス2000ギニー勝ち馬。同レース2着馬ラストドラフトの父ノヴェリストは、キングジョージ勝ち馬です。
その他、トニービンやハービンジャーといったお馴染みの血統も含め、欧州GⅠ血統の名前が目立ちます。
もうひとつ、中京芝2000重賞で欠かせない血統がディープインパクト。

18年の金鯱賞で8人気2着サトノノブレス、2人気3着サトノダイヤモンドの2頭が同時好走して以降、該当馬の出走があった5レース連続で馬券圏内に入っているディープインパクト産駒(19年愛知杯は該当馬の出走ナシ)。
直近の金鯱賞では8人気2着サトノソルタス、昨暮の中日新聞杯では8人気1着サトノガーネットと、人気薄の激走例もありマークは怠れません。

中京芝2000重賞におけるディープ産駒の特徴を挙げると、上記のような点が挙げられます。
総合的な成績が良いことは間違いないので敢えて絞り込む必要はないかもしれませんが、大型馬の方が勝ち切りやすい、前走凡走組の期待値が高い、短縮ローテが断然狙い目といったイメージは持っておいていいでしょう。
①リアアメリア
(好走パターンのディープ)
⑥セウラサーリ
(母父エリシオ)
⑦ウーマンズハート
(母父シャマーダル)
⑨クラヴァシュドール
(母父ジャイアンツコーズウェイ)
⑭シャレード
(母父アザムール)
⑮デゼル
(好走パターンのディープ)
①リアアメリアは、休養明けの成長を加味すれば480キロを超える体重で出走してくるであろう、前走4着以下からの巻き返しを狙う距離短縮ローテ。中京芝2000重賞で狙えるディープ産駒のパターンに合致します。
春の時点では、正直人気先行タイプと見ていましたが、GⅠ戦線を戦い抜き、一戦ごとに着差を詰めてオークスでは勝ち馬から0.3秒差の4着と、経験が着実に実になっています。主役の一角としてラスト一冠へ向かうためにも、ここは結果を問う一戦と位置付けます。
【出馬表・オッズはこちら】
プロフィール

境和樹
立教大学法学部卒。東スポや競馬最強の法則で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。
「競馬成駿」はコチラ!


境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。