スプリンターズS2020出走馬①
グランアレグリア
爪の状態が整わずに昨秋のスプリンターズSを回避する格好になったが、復帰してから1、2、1着。差して5馬身も突き抜けた阪神C、ゴール前の伸びが際立っていた高松宮記念、女王アーモンドアイを一蹴した安田記念といずれもが能力の高さを再認識させる素晴らしく強い内容。初の中山コース、瞬発力を生かし難い現在の馬場がどこまで影響するかがカギとなるが、スムーズな進路取りができればGⅠ連勝も十分にあり得る。
スプリンターズS2020出走馬②
モズスーパーフレア
徹底先行を貫き、繰り上がりとはいえ春の高松宮記念で嬉しいGⅠ初制覇。北九州記念ではハンデ差、3ハロン通過32.4秒のハイペースが祟って差し込まれたが、過去には昨春のオーシャンSで3ハロン通過32.3秒での押し切り勝ち。昨年のスプリンターズSでも32.8秒で2着粘走と中山舞台で速さを武器に強い競馬を見せている。後続馬が脚を使い難く、瞬発力が生きない現在の馬場状況は大きなプラス材料。多少、速くても単騎で行ける展開なら粘走可能。
スプリンターズS2020出走馬③
レッドアンシェル
キャリア4戦で臨んだNHKマイルCで4着と早くから資質の高さを示していた存在。昨春から1200m路線にシフトチェンジを図り、この距離では5戦3勝の実績を挙げている。前走の北九州記念では57キロを背負いながら、ハイペースを利して中団からレース上がりを1.2秒上回る鋭脚を発揮。1.07.8秒の好時計で堂々たる勝ち方を演じている。好天が続いてこの脚が生きる馬場になればチャンス大も晴雨兼用タイプだけに現在の馬場にも十分に対応できそう。
スプリンターズS2020出走馬④
ダノンスマッシュ
1200m重賞で10戦5勝と素晴らしい戦績を残している。ただ、チャンスありの状況で臨んだ過去4回のGⅠ戦では4、3、8、10着と連対圏にも届いていない点が非常に気になる。セントウルSではパフォーマンスレベルが低かった左回りで好位抜けの完璧な勝ち方を演じ、その実力を再度、誇示する形で迎えるGⅠ戦だが首位奪取のイメージが湧いてこない。連下が一杯か。
スプリンターズS2020出走馬⑤
ダイアトニック
高松宮記念のゴール前で大きな不利がありながらタイム差なしの3着。GⅠ勝ちの絶好機を取り逃がした印象。また、58キロを背負った函館SSでは力量の違いをまざまざと見せつけるV劇を演じながら、重馬場キーンランドCでは見せ場もなく大敗。もちろん酌量の余地は認められる条件下ではあったが、中間の攻め時計も今ひとつ。勝負事という観点からしても、いい流れが来ているとは思えない。