
府中牝馬Sは、スタミナ欲求が強く、血統的にはネヴァーベンドとブラッシンググルームに代表されるスタミナ型ナスルーラ、そして、欧州血統の重要性が高いことが特徴。

7人気3着、9人気2着と人気薄で2年連続好走しているフロンテアクイーンは、母母父にネヴァーベンド系ブレイヴェストローマンを内包。18年2着リスグラシューも母母父にやはりネヴァーベンド系ミラーズメイトを内包していました。
一方、17年5人気1着クロコスミア、13年4人気1着ホエールキャプチャはともに母母父にブラッシンググルーム系ナシュワンを内包。
スタミナ比べに強いネヴァーベンド系と、底力の権化とも呼ばれるブラッシンググルーム系を内包している馬が頻繁に好走する。これが府中牝馬Sというレースをよく表しています。
残念ながら今年は両系統を保持・内包している馬は出走しませんが、レースの性質を語る上で大事なポイントと言えるでしょう。

スタミナと底力が問われるレースということから、欧州血統もパフォーマンスアップに繋がります。
先述したフロンテアクイーンの父はサドラーズウェルズ系メイショウサムソン。18年の勝ち馬ディアドラの父はキングジョージ勝ち馬のハービンジャー。その他、サドラーズウェルズやカーリアンなど、欧州血統の代表格である血統が並びます。
スタミナ、底力に秀でた血統を狙いたい府中牝馬S。今年の候補馬は……
①シゲルピンクダイヤ
(母父ハイシャパラル)
④サラキア
(母父ロミタス)
⑥シャドウディーヴァ
(母父ダンシリ)
⑥シャドウディーヴァの母父ダンシリは、ハービンジャーの父として知られる欧州血統。
2走前のエプソムCは極度の道悪に何度もノメっており、全く力を出せていない参考外の一戦。フローラS2着、東京新聞杯2着など東京適性の高い馬で、前走4着以上の走りが期待できます。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。