
富士Sは、後半4Fの持続力比べになりやすく、息の長い末脚が問われるレース。その結果として、末脚の持続力を支えるスタミナが必要になり、欧州血統の重要性が高まります。

昨年の勝ち馬ノームコアは、現役時代にキングジョージⅥ&QESを勝ったハービンジャーの仔。
このレースに限った話ではありませんが、東京マイル重賞に強いエリモピクシー一族も、12年5人気1着クラレントに始まり、レッドアリオン、レッドアヴァンセにレッドオルガと好走馬を続々輩出。この一族は凱旋門賞馬ダンシングブレーヴの血で組成されています。
ダンシングブレーヴといえば、13年14人気3着、14年12人気2着と2年続けて二桁人気で激走したシャイニープリンスの父キングヘイローも、ダンシングブレーヴの直仔です。
その他、上記表よりもう少し遡ると、10年14人気2着ライブコンサートは父がサドラーズウェルズ系のシングスピールでしたし、同年13人気3着ガルボは母父がキングジョージ勝ち馬ジェネラスでした。
GⅡ昇格後もこの傾向に変化はないと見て、今年も欧州血統保持馬を重視。
①ブラックバゴ
(父バゴ)
②タイセイビジョン
(父タートルボウル)
⑤ヴァンドギャルド
(母父モティヴェイター)
⑩ペルシアンナイト
(父ハービンジャー)
⑩ペルシアンナイトは、父が昨年の勝ち馬ノームコアと同じハービンジャー。
17年のマイルCS勝ち以降勝ち星から遠ざかっている現状ながら、前走札幌記念2着に復調の兆し。これまで戦ってきた相手と比べればだいぶ相手関係も楽になっており、これで57キロなら久々の勝利も狙えるはずです。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。