近年は後傾色の強いラップ構成が目立つ菊花賞だが、昨年は時計のかかるタフな馬場で道中13秒台の緩みがなく、久々に菊花賞らしいスタミナが問われるレースとなった。今年は主導権を握るであろう⑰キメラヴェリテが外枠を引いたため、③コントレイルのペースメーカーとしての役割を全うするならば前半それなりに脚を使う形になり、緩いペースとはならない見込み。
また、京都の芝は先週時点で前年同様にタフなコンディション。土日は晴れ予報だが、木~金に軽く雨が降っている事から急激に回復する事はないだろう。今年も昨年同様にスタミナと持続力を重視したい。
狙いは⑭ヴァルコス。典型的な持続力とスタミナで勝負するタイプ。青葉賞では得意とは言えない高速馬場での上がり5F勝負を、持ち前の持続力で差し込み勝ち馬とタイム差なしの2着。ダービーは枠でノーチャンス。セントライト記念では明らかに距離不足といったレースぶりだった。距離延長と今のタフな京都の馬場はおあつらえ向き。圏内食い込みに期待。
10月25日(日)付、東京スポーツ掲載分)
※なお、当コラムは金曜午前段階で執筆されたものです。当日の馬場傾向を踏まえた上での最終結論◎◯▲は『競馬成駿』にてご確認ください!
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今川秀樹
IMAGAWA HIDEKI
ラップ理論のパイオニア・上田琢巳も唸る分析力を誇る、競馬JAPAN発の若手予想家・今川秀樹。6年連続で年間黒字収支を達成している男が、「配当面からも期待値の大きい馬」に狙いを定め、本当に買う価値のある◎本命馬をお届けする。