天皇賞(秋)2020出走馬①
アーモンドアイ
説明不要の芝GⅠ7勝馬。遠征中止後で距離、馬場状態がマッチしなかった有馬記念で9着。大楽勝のヴィクトリアマイルから走破時計を1.4秒も落として敗れた安田記念とやや神通力に陰りが見られなくもない。が、しっかりと間隔を取ったリフレッシュな状態の時の強さはまだ失われていない。しかも、今回は条件ベストと思われる東京の2000mで馬場状態も悪化しそうにない天気予報。いつも以上に調教本数もこなしており、新記録達成のGⅠ8勝目を決める可能性が高い。
天皇賞(秋)2020出走馬②
クロノジェネシス
4歳になって牡馬混合戦に舵を取ると、京都記念を貫禄V、大阪杯ではクビ差の2着、そして宝塚記念では衝撃の6馬身勝ちを演じて見せた。全11戦でGⅠ2勝を含む重賞4勝を挙げ、GⅠ2着が2回、3着が2回と女王アーモンドアイにも劣らない堅実性を示している。近走では重い馬場での強さが際立っているが、過去の東京1600~1800mでは上がり32.5秒、33.1秒と速さへの対応力も十分。打倒アーモンドの筆頭格と言える。
天皇賞(秋)2020出走馬③
フィエールマン
GⅠ3勝が菊花賞、天皇賞・春とすべてが京都3000m以上でのもの。今回はデビュー以来の東京コース、札幌記念(3着)以来の2000mへの対応が求められる。ただし、過去にはラジオNIKKEI賞で極上の切れ味を発揮しており、菊花賞でも上がり33秒台を記録しているように、ここでも十分に戦える鋭脚を披露している。脚を長く使えることから東京コースが合わないとは思えず、ストップ・ザ牝馬があるならこの馬だろう。
天皇賞(秋)2020出走馬④
キセキ
菊花賞以来、勝ち星をマークできていないが、ジャパンC、有馬記念、宝塚記念で2着が計4回。クラシックホースの威厳は示す戦いを見せている。加えて、一昨年のこのレースで1.57.0秒、続くジャパンCでは2.20.9秒と高速馬場対応の記録も有している。ただ、近2走は差す形にレーススタイルを戻しての連続好戦。3歳時ほどの爆発力はない現在のレースぶりからは、このメンバーの東京2000mで好走し得るイメージは沸いてこない。
天皇賞(秋)2020出走馬⑤
ダノンキングリー
2度のマイルGⅠで5、7着とミソを付ける格好となってしまっているが、1800~2000m重賞では5戦3勝3着2回の好戦績。その3着もタイム差なしの皐月賞と0.1秒差の大阪杯なのだから、この距離における実績は上位人気馬にも大きくは劣っていない。適舞台、強力先行型が少ないメンバー構成なら、展開の利もありそうで馬券的には肝になりそうな存在だ。