
天皇賞・秋で鍵を握るのは、ヴァイスリージェント系、ストームキャット系といった「ダート型ノーザンダンサー系」。

15年以降、毎年のように複穴を馬券圏内に送り込んでいるダート型ノーザンダンサー系保持馬。
昨年はクロフネ産駒の6人気アエロリットが3着。一昨年は母父デピュティミニスターのサングレーザーが4人気2着。17年には、母父フレンチデピュティのレインボーラインが13人気3着と高配当を演出しています。
その他、16年には母父ストームキャットの7人気リアルスティールと母父クロフネの6人気ステファノスが2、3着に同時好走。そのステファノスは、前年15年にも10人気2着と穴を開けていました。
一方、レースの位置付けから注目したいのが、(国内)GⅠ未勝利馬が台頭しやすいというポイント。

この後、ジャパンカップ、香港国際競走あるいは有馬記念などビッグレースが控えているという状況から、既にGⅠ勝ちのあるトップクラスの馬はここが始動戦になることが多い。さすがに叩き台とは言いませんが、ビッシリ仕上げてくるというより、多少、次走以降にお釣りが残したいという意識が強くなることは否定できません。
そこにできる僅かな隙を、これまでGⅠ戦線で苦戦していた馬が突くという構図。かつては07年の7番人気2着アグネスアーク、06年7人気2着スウィフトカレントなど、このレースがGⅠ初参戦だった馬が連対を果たしているほど。“格下”のパフォーマンスアップ、これも天皇賞・秋を考える上で重要なポイントだと言えます。
血統的にはヴァイスリージェント系、ストームキャット系のダート型ノーザンダンサーに注目。GⅠ未勝利馬の激走には注意を払いたい。これが天皇賞・秋の予想方針。
②カデナ
(母父フレンチデピュティ)
④ダノンキングリー
(母父ストームキャット)
⑦クロノジェネシス
(母父クロフネ)
④ダノンキングリーは、母父ストームキャットで血統テーマをクリアする存在。
これまでGⅠに挑戦すること5度、【0-1-2-2】とどうしてもタイトルに手が届かないキャラクターも天皇賞・秋の好走パターンに合致。ここが最大のGⅠ獲りチャンスだと見ています。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。