
芝1400は、1200寄りのスプリンターと1600寄りのマイラーが混在する条件。どちらの適性が優位なのかを見極めることが重要。
そして、この京王杯2歳Sはスプリンターにアドバンテージがあるレース。

函館2歳S、小倉2歳Sといった夏の1200重賞で好走した馬が、そのまま結果を出すことが多い京王杯2歳S。
ローカル、しかも早期の重賞での成績ということもあり、他馬の成長もある程度進む秋、しかも大箱東京の1400という条件では厳しいのでは? と思ってしまうところ、結局は夏の勢力図がそう大きくは変わらないところがこのレースの性質。
昨年は函館2歳Sの1、2着が着順を入れ替えた形の決着。一昨年は勝ち馬ファンタジストが小倉2歳S勝ち馬。17年は函館、小倉の両2歳S勝ち馬が揃って馬券に絡みました。
1200寄りのスピードが重要であるということに加え、現時点での完成度が求められるということ。
マイル以上の距離、ましてやクラシック戦線を狙うようなスケールや底力はむしろ邪魔になると考えるべきでしょう。

1200寄りのスピードと現時点での完成度が重要。このことは血統面にも表れています。
スピードとパワーに秀でており、コンスタントに好走馬を出すものの、スタミナや底力に欠けるのがキンシャサノキセキやダイワメジャーの特徴。こういった血統が好走しやすいところに、京王杯2歳Sというレースの性質が表れています。
1200実績馬を重視、スケールよりもスピードと完成度に長けた血統をピックアップ。
②リメス
(父カレンブラックヒル)
④リンゴアメ
(父マツリダゴッホ)
⑥モントライゼ
(父ダイワメジャー)
⑬クムシラコ
(父ディスクリートキャット)
④リンゴアメは、函館2歳S勝ちの実績を持つマツリダゴッホ産駒。馬キャラ、血統面で好走テーマを満たします。
東京芝1400では体力不足に見えて、実績が示す完成度の高さこそ大事な要素。手頃な人気で買えそうな今回が馬券機と見ました。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。