宝塚記念と同じ阪神芝2200で行われる今年のエリザベス女王杯。宝塚記念が行われる6月開催は、梅雨の影響もあり馬場レベルが低い状況で行われることが多いのに対し、今開催は開幕週から高速決着が続発。馬場設定はやや異なると見ておいた方が良さそうです。
ただ、時計が速くなるにしても、コース形態上、後半4Fの持続力ラップになり、スタミナと底力が問われるという点に変わりはないと見ています。
全幅の信頼とまではいかずとも、宝塚記念の注目血統であるキングマンボ系は引き続き重要な位置を占めるのではないかと考えています。
宝塚記念といえば、キングマンボ系保持馬が穴を開けるケースが非常に多いことが特徴。今年も、人気を落としたルーラーシップ産駒キセキが6人気2着と好走しました。
その他、18年に7人気で勝ったミッキーロケットは父がキングカメハメハ、16年に8人気で勝ったマリアライトは母父がエルコンドルパサー、15年に6人気で勝ったラブリーデイは父がキングカメハメハで、それぞれキングマンボ系を保持。
キングマンボ系は、京都開催のエリザベス女王杯でも重要血統に数えられており、総じて牝馬限定重賞に強いという特徴もあります。
というわけで、阪神競馬場で行われる今年のエリザベス女王杯は、キングマンボ系に注目。
④ソフトフルート
(母父キングマンボ)
⑦ロサグラウカ
(父ルーラーシップ)
⑮ウラヌスチャーム
(父ルーラーシップ)
⑯ミスニューヨーク
(父キングズベスト)
④ソフトフルートは母父キングマンボで血統テーマをクリアする存在。
前走の秋華賞は、出遅れて最後方待機。4角手前から外を回ってポジションを押し上げるわけですが、そこで1頭内にいたパラスアテナに突っ張られ、結果的に内ラチから8頭分くらい外を回らされるかなり負荷の大きなレースを強いられています。
確かに、秋華賞らしい差し追い込み決着が嵌ったところもありますが、1~2着馬の通ったコースと比較すれば、3着の額面以上に中身の濃い競馬だったといえます。
その秋華賞、そして2走前の夕月特別で見せた高い末脚の持続性能は、間違いなく阪神芝2200向き。内枠の福永騎手も魅力的。強力古馬にひと泡吹かせるシーンを狙います。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。