
三冠馬3頭の激突で世間的にも注目度の高い今年のジャパンカップ。
ここでは血統的に注目したい穴馬に迫ります。
血統的見地からは、ジャパンカップの特注血統はトニービン保持・内包馬。

昨年は3人気の勝ち馬スワーヴリチャードがトニービン系サンデーのハーツクライ産駒。18年は4人気2着キセキがキングカメハメハ×トニービンで組成されたルーラーシップ産駒で、3着には前述スワーヴリチャード。
17年5人気1着シュヴァルグランがハーツクライ産駒で、そのシュヴァルグランは16年にも6人気で3着。人気を下回りましたが、15年3着ラブリーデイは母母父にトニービンを内包。14年は3人気2着ジャスタウェイがハーツクライ産駒。13年には11人気で3着と高配当のキーホースとなったトーセンジョーダンがジャングルポケット産駒。
実に2011年からずっと、毎年1頭はトニービン保持・内包馬が馬券に絡んでいます。
血統的にはこの一択。3強対決に風穴を開けるのは、やはりこの血統に絡んだ馬でしょう。
④キセキ
(父ルーラーシップ)
⑦ミッキースワロー
(母父ジャングルポケット)
⑦ミッキースワローは母父ジャングルポケットがトニービンの後継種牡馬。
そのジャングルポケットは、自身が現役時代にこのレースを制したほか、種牡馬としてもトーセンジョーダン、オウケンブルースリにジャガーメイルと3頭の産駒を馬券圏内へ送り込んでいる、ジャパンカップに強い血統。
ミッキースワロー自体、一昨年の5着馬。当時、圧倒的な内有利のバイアスの中、大外一気で掲示板を確保した内容は着順以上に目を引くもの、トニービン由来のレース適性を垣間見せるものでした。
2走前には天皇賞・春で3着とまだまだGⅠでもやれることは証明済み。地味ながら、芝の良馬場で実は一度も掲示板を外しておらず、良馬場でやれそうな週末の空模様は歓迎材料。穴馬としての資格は十分にあると判断しました。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。