
OP特別時代から、ターコイズSはキングマンボとニジンスキーが特注血統。

まずはキングマンボ系保持馬。昨年は該当馬が揃って凡走に終わりましたが、OP特別時代も含めてコンスタントに活躍しています。また、14年9人気1着ミナレットはキングマンボ系サンデーであるスズカマンボ産駒でした。
牝馬限定重賞に強いキングマンボ系は、このレースでもその適性をフルに発揮します。かつては16人気という超人気薄を2頭も連対圏まで引っ張り上げていますから、重要性の高さは疑いありません。

もうひとつの重要系統がニジンスキー系。これは保持のみならず内包まで要チェック。
そもそも、このレースが今と同じ中山芝1600で行われるようになった06年が、1着コスモマーベラス(母父ニジンスキー)、2着ウイングレット(父タイキシャトル)、3着ピサノグラフ(母父カーリアン)と、ニジンスキー系統保持・内包馬の1~3着独占。この時点で、先々まで続くターコイズSとニジンスキーの蜜月関係は始まっていたと考えられます。
初年度以降も、ニジンスキー系サンデーのダンスインザダークを父に持つザレマの07年、08年の連続好走、11年に14人気で勝ったマイネプリンセス(母母父マルゼンスキー)など、常に活躍が目立っているニジンスキー系。
直近でも、17年、18年と5人気で連覇したミスパンテールが母母父にマルゼンスキーを内包していました。
今年のターコイズSも、キングマンボとニジンスキーの血に注目。
①レッドレグナント
(父ロードカナロア)
③フェアリーポルカ
(父ルーラーシップ)
④ビッククインバイオ
(父キングズベスト)
⑥インターミッション
(母父キングカメハメハ)
⑦ドナウデルタ
(父ロードカナロア)
⑨アロハリリー
(母父キングカメハメハ)
⑩モルフェオルフェ
(母父キングカメハメハ)
⑯トロワゼトワル
(父ロードカナロア)
⑥インターミッションは、母父にキングカメハメハを保持しておりキングマンボ系保持馬に該当。さらに、今年の出走馬で唯一のニジンスキー系内包馬(母父カーリアン)。
中山マイルは4戦して、OPのアネモネS勝ちを含み【3-0-1-0】と走り慣れたベストコース。春は線の細さが目立っていた馬が、ひと夏越してシッカリ成長していた点に好感。
母レイカーラは、OP特別時代ながら13年のこのレースの勝ち馬。親子制覇のチャンス十分です。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。