先週の阪神ジュベナイルフィリーズ同様、“1400性”に着目したい今年の朝日杯FS。
そもそも、朝日杯FS自体、阪神で施行されるようになって以降、1ハロン短い1400実績馬が好走するケースが非常に多いという特徴があります。
昨年も、2着タイセイビジョンは京王杯2歳S勝ち馬で、マイル以上の出走経験すらなかった馬。14人気で3着と激走したグランレイは、前走で1400の未勝利戦を勝ち上がった馬でした。
17年2着タワーオブロンドン、16年2着モンドキャンノも京王杯2歳S勝ち馬。この2頭も、やはりマイル経験はありませんでした。
その他、16年12人気3着ボンセルヴィーソ、15年11人気3着シャドウアプローチ、14年14人気2着アルマワイオリといった二桁人気の激走馬も、全て1400性というテーマで拾える馬でした。
先週も指摘した通り、今年の阪神芝マイル重賞では、1400実績馬または前走で1400を使っていた馬が穴を開けるケースが非常に多い。この1ハロンのズレは、阪神芝マイル重賞のトレンドと言っていいでしょう。
ここも1400性をテーマに候補馬を抽出。
②グレナディアガーズ
(前走1400勝ち)
⑥ブルースピリット
(前走1400勝ち)
⑩アスコルターレ
(もみじS勝ち)
⑭モントライゼ
(京王杯2歳S勝ち)
⑮ロードマックス
(京王杯2歳S2着)
⑯スーパーホープ
(1400で初勝利)
⑯スーパーホープは、2走前に1400で初勝利を挙げた馬。また、血統的にも、1400で【4-4-1-2】と無類の距離適性を誇る姉プールヴィルがいる母系。これも1400性というテーマに合致します。
デイリー杯2歳Sは、上位2頭に完敗の格好も、超が付く高速馬場で内前決着になったことを考えれば、外から最後まで脚を使って前2頭に詰め寄った内容は一定以上の評価が可能でしょう。
当時とは馬場も異なり、着順逆転の可能性も残す今回。アッと言わせる可能性十分と判断しました。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。