ホープフルSは、ステイゴールド系保持馬とロベルト系保持・内包が特注血統。
まずはステイゴールド系保持馬。昨年は後継機のドリームジャーニー産駒ヴェルトライゼンデが2着と健闘しています。
その他、17年にはステイフーリッシュが8人気3着。GⅡ時代に遡っても、マイネルスフェーンが8人気2着、そして、母父に入っても14年にブラックバゴが9人気3着。
GⅡ昇格後、ステイゴールド系が馬券圏内に入っていない年は18年、15年の2回だけですが、その2年はともに該当馬が1頭もいませんでした。
ホープフルSは、GⅡに昇格して以降6回中のうち3回が1~3人気の上位独占という人気馬が強いレース。その中にあって、好走した伏兵馬のほとんどがステイゴールドの血を持っていたという事実。この系統の中山適性(特に冬場)は、やはり侮れないということです。
ステイゴールド系と双璧を為す特注血統がロベルト系保持・内包。こちらも伝統的に中山適性の高さが実証されている系統です。
ここ2年、該当馬の好走例はありませんが、かつてOP特別だった時代から頻繁に同レース好走馬に絡んでいるロベルト系。有馬記念もそうですが、この系統の中山戦は忘れた頃にやってくるところもあるので、近2年の不振だけで見限るのは早計だと考えた方がいいでしょう。
今年も、ステイゴールド系とロベルト系に的を絞って候補馬を抽出。
①オーソクレース
(父エピファネイア)
⑦マカオンドール
(父ゴールドシップ)
⑨アオイショー
(母父シンボリクリスエス)
⑭モリデンアロー
(父母父ブライアンズタイム)
⑦マカオンドールは父がゴールドシップ。今年の出走馬で唯一のステイゴールド系保持馬。
前走の京都2歳Sは、直線で2度ほど狭くなるシーンがあった消化不良の競馬。レースレベル自体は特筆して高いというわけではありませんでしたが、この馬自身、紫菊賞から大幅にパフォーマンスを上げており、成長力があるところを垣間見せています。
母系がネヴァーベンド系ダルシャーンというところから、時計の掛かるスタミナ比べは大歓迎のクチ。今の中山ならもう一段階良い走りが見せられるはずです。
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境和樹
SAKAI KAZUKI
立教大学部法学部卒。東スポや競馬の天才で人気上昇中の血統予想家。血統傾向からレースの適性を探る。